ネット銀行での不正送金被害が急増
ウイルスは 1 日に 100 万種類も発生している
そこで賢いウイルス対策ソフトの選び方のポイントとしては「パソコンの使用用途に合わせる」です。実は、用途で各製品を比較すると、その違いが見えてきます。
なお、警察庁の発表(2014年9月4日時点)では、ネット銀行で不正送金による被害額が2014年1~6月だけで18億円に達したとのこと。ネット銀行で使うパソコンには、どのようなウイルス対策ソフトを選べば良いのでしょうか?
今回はネット銀行で使うパソコンということをテーマに、ウイルス対策ソフトの選び方をレポートします。
【目次】
・強力なウイルス対策ソフトはありますか?
・ネット銀行で使うパソコンならこのウイルス対策ソフト
・どのように不正送金をブロックするのでしょうか
・ここは注意したいポイント
強力なウイルス対策ソフトはありますか?
セキュリティに関するトラブルの現場では「強力なウイルス対策ソフトはありますか?」とよく聞かれますし、保守のお客様の買替時にも「強力なウイルス対策ソフト」のことが話題になります。1日に100万種類のウイルスが発生していると言われる今日では、私たちが求めるのは、とことん強力なNo.1ウイルス対策ソフトです。製品の評価と言えば、AV-TESTなどの第三者評価機関があります。ところが、どの製品も年度や機関毎でその評価が変わります。そして不動のNo.1ウイルス対策ソフトはないというのが実際のところです。把握できるのは、高水準のレベルにあるのかどうかくらいです。
また、目線を変えれば、現在販売されているウイルス対策ソフトの多くは10年以上前から販売されているものです。これはユーザーに評価されているということで、しっかりとした実績です。そういう意味でも、No.1を決めるような判断材料は見つかりません。
とはいえ、ニュースでは標的型攻撃による機密情報の漏えいや、ネット銀行での不正送金といったウイルス被害が連日のように報道されます。ウイルス対策ソフトが優秀であっても、実際に事故は起きてしまっています。
それではネット銀行で使うパソコンには、どのようなウイルス対策ソフトを選べば良いのでしょうか?