スマホウイルスが急増中
Androidのスマホにウイルス対策ソフトは必要か
Androidのスマホ、タブレットに感染するウイルスでよく聞くのは、ランサムウェアというデータやデバイスをロックし、解除するための身代金を要求するウイルスと、遠隔操作ウイルスです。これらは日本ばかりか世界中で有名です。
・JR東日本や日立製作所も…世界中で感染が広がるランサムウェアとは?
またその地域で有名なウイルスというのもあって、日本であればワンクリック詐欺ウイルスによる被害が多いです。ちなみに、ダイヤルQ2のようなサービスがある国では有料サービスに電話してしまうというウイルスもあり、社会問題になっています。
このようにスマホに感染するウイルスはたくさんあり、さらに日々増殖しています。はたして、スマホは安全なのでしょうか?
今回は、スマホにウイルス対策ソフトが必要かどうかを検証してみましょう。
※iPhoneの方は「iPhone(iPad)でもウイルス対策ソフトは必要か?」をご覧ください。
アダルトサイトには要注意!? スマホウイルスの侵入経路
スマホウイルスの主な侵入経路は“偽アプリ”です。便利なアプリと偽ってユーザーにインストールさせます。また、日本で有名なワンクリック詐欺ウイルスは、芸能ネタなどでアダルトサイトに誘導し、その情報を入手する専用アプリや動画プレイヤーなどと偽ってウイルスをインストールさせます。アダルトサイトへの誘導に注意すれば対処できそうですが、スマホウイルスはアダルトサイトに限りません。
たとえば“安心ウイルススキャン”というスマホの無料ウイルス対策ソフトと偽り、実際は電話帳のメールアドレスを漏えいしてしまうスマホウイルス事件が日本で起こりました。ちなみに漏えいしたメールアドレスは約3700万人分と言われています。このスマホウイルス作成者は2013年7月24日に逮捕されています。
“有益で便利なアプリかと思ったら、ウイルスだった”という話になると、事前にウイルスと判断するのは難しそうです。しかし、スマホウイルスのほとんどが、アダルトサイトも含めて、ネットで見つけたアプリによるもの。つまり“ネットで見つけたアプリはウイルスと疑ってインストールしない!”という対策で済みそうですが……。しかし、実はスマホウイルスがGoogle Playに登場してしまうことがたびたびあります。さらにGoogle Playの人気ランキングに上位表示されてしまうということも!こうなると、アプリをインストールするだけで、ウイルスに遭遇する可能性も出てくるわけです。
なお、テザリングや無料Wi-Fiスポットを利用する場合で、スマホに脆弱性というプログラムの欠陥があると、近距離のデバイスからアタックされウイルス感染する可能性も考えられます。もちろんこれは可能性だけの話ですが、ガラケーよりも機能が増えた分、リスクが増えているのは間違いないでしょう。
以上のような背景があり、スマホにウイルス対策ソフトは“必須”と表現しても過言ではなさそうです。それではどのようなウイルス対策ソフトが良いのでしょうか。