ウィルス対策・セキュリティソフト/ウィルス対策・セキュリティソフトの選び方

ネット銀行で使うパソコンならこのウイルス対策ソフト(2ページ目)

近年、ネット銀行での不正送金被害が頻繁に発生しています。その被害額は、18億円規模という話もあります。そこで今回は、ネット銀行で使うパソコンという点に絞って、ウイルス対策ソフトの選び方をレポートします。

齋藤 実

執筆者:齋藤 実

ウィルス対策・セキュリティソフトガイド

ネット銀行で使うパソコンならこのウイルス対策ソフト

どのウイルス対策ソフトにも、オマケと言える付加機能が搭載されています。たとえば、PCの速度アップをメンテナンスしたり、削除したデータを完全消去して、復元不可にするなど。ベースとなるウイルス対策の部分は甲乙つけ難いのですが、この付加機能を比較すれば、製品選びは一目瞭然です。

ウイルス対策ソフトによっては、ネット銀行用の付加機能を搭載しているものもあります。もちろん、総合的なウイルス対策プラス付加機能ですから、ネット銀行専門のウイルス対策ソフトとも表現できますし、さまざまなウイルスからパソコンを守ってくれる総合的なウイルス対策ソフトとも言えます。

そして優秀な製品が数ある中で、私が個人的に使っているのは「カスペルスキー インターネット セキュリティ」シリーズです。根拠としては、AV-TESTなどの第三者評価機関でいつも高い成績を残す、優秀な製品であることがまずひとつ。また個人利用であれば最大5台までインストールでき、さらに料金が割引になるライセンス契約3年版もあります。このコストパフォーマンスは、個人利用ではありがたいですね。

誤検出がなく安定しているのも、この製品の良さと言えるでしょう。

たとえば、クラウドへバックアップするDropboxは、データをインターネットに送信するという動きだけで判断すると、情報漏えいのウイルスと同じ動きです(もちろん、Dropboxはウイルスではありません)。そのような動きを毎回ウイルスと認知して警告されてしまっては、たとえ安全のためとは言え、ユー ザーからすれば「ウイルスが入っているの?」と疑心暗鬼になるでしょう。ネット銀行やクレジットカードを使うパソコンでは、誤検出がなく、安定しているウイルス対策ソフトを選びたいところです。

実はカスペルスキー インターネット セキュリティも、数年前までは誤検出による警告が頻発していました。しかし現在は、ほとんど誤検出がなくなっており、安心して利用できるようになっています。

それではどのように不正送金をブロックするのか、その機能を見てみましょう。
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