公道ならハイブリッド仕様でもパワー不足とは無縁
ハイブリッドを選ぶ人は、もちろん経済性や環境性能を評価してのことで、パワーに関しては不安もあるかもしれない。しかし、レギュラーガソリンを指定する2.5Lの直列4気筒エンジンとモーターの組み合わせは、街中から高速域、山岳路までパワー不足を抱かせるシーンはほとんどなかった。
ドライブモードセレクトスイッチで「ECO」を選ぶと、走りは拍子抜けするほど大人しいが、「NORMAL」なら大半のシーンでも力不足を感じさせないし、「SPORT」以上にすれば同じようなアクセル開度でも「ECO」モードとは別人と思えるほどの速さを披露してくれる。
居住性、積載性もまずまず
最後に居住性について。前席は当然ながら大人でも十分な広さで、後席は乗降時こそ苦しい姿勢になるものの、身長171cmの筆者なら座ってしまえば、「意外に座れる」。私くらいの身長だとロングドライブは辛いが、短時間なら十分に実用になる空間といえるだろう。
トランクは低めの天地高など、決して広くはないが、ハイブリッドモデルでも後席背もたれの前倒しが可能なので、長尺物なども積載できる。メインターゲットは独身やディンクス、子育てが終わったポストファミリーだろうから日常使いなら不足はないはずだ。