7人乗り、5人乗りともに荷室をフラットに拡大できる
積載性の高さも見どころで、非常用と先述したサードシート(7人乗り)は床下に格納可能。逆にいえば、この格納性を実現するための小さなシートサイズなのだが、非常用と割り切っている設計だけに合理的ともいえる。
2列目も床下に格納できるから7人乗りでも2、3列目を倒せば、広大かつフラットなラゲッジスペースが出現するし、ヘッドレストを外さなくても格納できるのも美点。なお、プジョー5008とシートアレンジの使い勝手はほとんど変わらない。
独得なインパネデザインのシトロエンC4ピカソ
コクピットは、先代と同じようにコラム式のシフトレバーを右側に配置し、足元がワイドに広々している。
新型の大きなトピックスが、12インチ大型ディスプレイ(タッチスクリーンではない)を中央に配置してメーターやトリップコンピューター、前後カメラなどを表示し、その下に7インチタッチスクリーンを配置した大小2画面のディスプレイ。
下の7インチの方には、タッチ操作のカーナビ(オプション)やエアコン、オーディオ、縦列駐車や車庫入れのアシスト機能である「ドライビングアシスタンス」の設定画面などが表示される。
上の12インチディスプレイは、サイズが大きいだけに中央部にあるとはいえ、ドライバーの視界に入りやすく、もちろんメーター表示もするわけだから視線移動は大きいと困るのだが、表示される情報量が多すぎてパッと見では脳が処理しきれない感じがする。
細かな点ではあるが、シフトインジケーターも同画面で確認するしかなく、できればステアリングの奥にあるシフト配列表示が光るか、プジョー5008のようにヘッドアップディスプレイの設定があると速度表示などが視認しやすくなるのだが……。
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