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何にも似ていない新型シトロエンC4ピカソの魅力(3ページ目)

7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目にスイッチしたシトロエンC4ピカソ。従来からある3列シート7人乗りが「グランドC4ピカソ」を名乗り、今回新設定された2列シート5人乗りが「C4ピカソ」を名乗る。個性満載の魅力に迫った。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

7人乗り、5人乗りともに荷室をフラットに拡大できる

シトロエン・グランドC4ピカソ/C4ピカソ

後席は先代やプジョー5008と同様に3座席独立式を採用する。シートスライド&リクライニングが可能だ


積載性の高さも見どころで、非常用と先述したサードシート(7人乗り)は床下に格納可能。逆にいえば、この格納性を実現するための小さなシートサイズなのだが、非常用と割り切っている設計だけに合理的ともいえる。

2列目も床下に格納できるから7人乗りでも2、3列目を倒せば、広大かつフラットなラゲッジスペースが出現するし、ヘッドレストを外さなくても格納できるのも美点。なお、プジョー5008とシートアレンジの使い勝手はほとんど変わらない。

独得なインパネデザインのシトロエンC4ピカソ

シトロエン・グランドC4ピカソ/C4ピカソ

7人乗りの2列目と3列目を床下に格納すると、3列格納時の645Lから最大で2181Lという広大な空間が出現する


コクピットは、先代と同じようにコラム式のシフトレバーを右側に配置し、足元がワイドに広々している。

新型の大きなトピックスが、12インチ大型ディスプレイ(タッチスクリーンではない)を中央に配置してメーターやトリップコンピューター、前後カメラなどを表示し、その下に7インチタッチスクリーンを配置した大小2画面のディスプレイ。

下の7インチの方には、タッチ操作のカーナビ(オプション)やエアコン、オーディオ、縦列駐車や車庫入れのアシスト機能である「ドライビングアシスタンス」の設定画面などが表示される。
シトロエン・グランドC4ピカソ/C4ピカソ

12インチパノラミックスクリーンと呼ぶ大型ディスプレイを、インパネ中央最上部に配置する。速度計、回転計などのメーターやトリップコンピューターなどの情報のほか、カメラ画像などを表示する


上の12インチディスプレイは、サイズが大きいだけに中央部にあるとはいえ、ドライバーの視界に入りやすく、もちろんメーター表示もするわけだから視線移動は大きいと困るのだが、表示される情報量が多すぎてパッと見では脳が処理しきれない感じがする。

細かな点ではあるが、シフトインジケーターも同画面で確認するしかなく、できればステアリングの奥にあるシフト配列表示が光るか、プジョー5008のようにヘッドアップディスプレイの設定があると速度表示などが視認しやすくなるのだが……。

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