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何にも似ていない新型シトロエンC4ピカソの魅力(2ページ目)

7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目にスイッチしたシトロエンC4ピカソ。従来からある3列シート7人乗りが「グランドC4ピカソ」を名乗り、今回新設定された2列シート5人乗りが「C4ピカソ」を名乗る。個性満載の魅力に迫った。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

7人乗り、5人乗りは別モノのデザイン

シトロエン・グランドC4ピカソ/C4ピカソ

7人乗りはダブルシェブロンと連なる薄型LEDヘッドライトを採用し、5人乗りはダブルシェブロンとライトが独立している


外装デザインについては、各人それぞれ好みがあるので写真を見てもらいたい。フロントマスクやサイドビューは7人乗りも5人乗りも似ているように見えるが、フロントバンパーやヘッドライトとグリルのデザイン、ドアやリヤピラー、テールゲートやリヤコンビランプのデザインなども大きく異なるなど、単なるロング版/ショート版ではなく、それぞれしっかりと作り込まれている。

取り回しに関しては7人乗り、5人乗りともに全幅が1825mmとエスティマ並なので、狭い道でのすれ違いは気を使うかもしれない。

それでも7人乗りの全長は4600mm、5人乗りは4430mmと比較的短く、最小回転半径も5.5m(5人乗りは5.4m)と、全長が4800mm前後あるエスティマの5.7~5.9mよりも小回りが利く。

気をつけたいのは、日本製ミニバンの多くが採用しているスライドドアではなく、通常にヒンジ式(スイング式)なので、狭い場所での開け閉めは気を使うシーンもある点。とくに子どもがいるなら、隣のクルマや壁などにドアをぶつけないように目を光らせる必要がありそう。

ゆったり座れる大きなフロントシート

シトロエン・グランドC4ピカソ/C4ピカソ

シート表皮はファブリックが標準で、「エクスクルーシブ」にオプションで2トーンナッパレザーシート(受注生産)を用意する


7人乗り、5人乗りのフロントシートは、幅も天地もゆったりしたサイズで身長171cmの筆者の体格なら十分にリラックスできた。長距離でも疲れにくそうなこのシートも大きな美点だ。

2列目は先代同様に3座独立式で、日本のミニバンよりも中央席が狭く(小さく)なっていない。スライドドアではないので両サイドにシートレールはなく、比較的ドア寄りまでシート幅を取れているとはいえ、3分割されているだけに体型によっては横幅が狭く感じる人もいるだろう。

2列目に大人が3人掛けするシーンは、少ないかもしれないが、一応チェックしたいポイントではある。前に大人2人、後ろに子ども2~3人なら余裕十分という感じで座れる。なお、2列目は3座別々にシートスライドとリクライニングができる。

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