日本代表・Jリーグ/日本サッカー最新コラム

2014年のサッカー界を表す一文字は「慎」

年末恒例の「今年の漢字」に、「税」が選ばれた。「熱」と「嘘」も2014年の世相を反映するものとして支持を集めたが、日本サッカーにはどんな漢字がふさわしいだろう。2014年の様々なトピックスから、三つの漢字を選んでみた。

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

日本代表・Jリーグガイド

様々な記録を打ち立てた岡崎慎司

2014年の日本サッカーを振り返って、今年の一文字を考える。

2014年の日本サッカーを振り返って、今年の一文字を考える。

2014年の日本サッカーを振り返るときに、まず思い浮かぶのはブラジルW杯だろう。1分2敗でグループステージ敗退に終わった戦いぶりには惨敗の「惨」が当てはまりそうだが、明るい話題につながる一文字を選びたい。

岡崎慎司の「慎」だ。

ブラジルW杯前の2013-14シーズンに、岡崎はドイツ・ブンデスリーガで15ゴールを叩き出した。欧州主要リーグにおける日本人最多得点を樹立し、彼自身にとってもキャリアハイとなる得点を記録した。さらにブラジルW杯後の14-15シーズンも、15試合を終えて8ゴールをマークしている。得点ランキング3位タイだ。

彼が所属するマインツの攻撃は、この日本人ストライカーを生かすことから逆算して組み立てられている。昨シーズンに続いて得点源となっている岡崎は、揺るぎない信頼をつかんだのだ。

日本代表が苦闘を強いられたブラジルW杯でも、岡崎はコロンビア戦でゴールを記録している。残念ながら勝利には結びつかなかったが、球際の強さを発揮した彼らしいヘディングシュートだった。

代表チームにおける通算得点は、歴代3位の40ゴールへ伸びた。これもまた、2014年の岡崎が記した輝かしい足跡である。サッカー界だけでなく広くスポーツ界を見渡しても、今年の活躍ぶりは上位にランクされるはずだ。

>>ふたつめはガンバ大阪にちなんだ一文字

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