オーロラ/カナダのオーロラ観賞

コスパ重視!フォートマクマレーのオーロラ/カナダ

アルバータ州北部にあるフォートマクマレーは、イエローナイフやホワイトホースに比べると知名度では劣りますが、石油産業が盛んな町ということもあって、バンクーバーやカルガリーからのフライトが多数。また、バンクーバーやエドモントンからバスもあって、最もアクセスしやすいオーロラ観賞地と言えます。

執筆者:下村 猛

原野の中の最果ての地、フォートマクマレーでオーロラ観賞

オーロラは英語ではノーザンライト。オーロラが出るのは通常北(=ノーザン)の空のため

オーロラは英語ではノーザンライト。オーロラが出るのは通常北(=ノーザン)の空のため

カナディアンロッキーがあるアルバータ州。山のイメージが強い場所ですが、実はその大半は地平線が見られるような広い原野で、フォートマクマレーもそんなアルバータ州北部の原野の中にある町です。フォートマクマレーは町の北部が広大なオイルサンド(砂に混じった石油)の油田で、大規模な石油の採掘施設があることから、石油産業の重要拠点としての役割が大きな場所。南からフォートマクマレーまで続いてきた道路も、この町の北側にある油田のエリアを過ぎると、道路はおしまい。まさに最果ての地という表現がぴったりな場所です。そんなフォートマクマレーですが、町は高緯度に位置し、晴天率も高いことから、夜空に舞う美しいオーロラが見るのに最適な場所と言えます。

今回の記事では、このフォートマクマレーでのオーロラ観賞をご紹介します。

フォートマクマレーでのオーロラ観賞方法

フォートマクマレーの町と、その中央を流れるアサバスカ川。この川の源はカナディアンロッキーの氷河 (C) Regional Municipality of Wood Buffalo

フォートマクマレーの町と、その中央を流れるアサバスカ川。この川の源はカナディアンロッキーの氷河 (C) Regional Municipality of Wood Buffalo

最果ての小さな町と言う表現がややオーバーなのかもしれませんが、町の人口7万人とそれなりの規模を誇ります。そのため街中では明かりが多過ぎて、オーロラを見ることは事実上不可能……。町の外に出て、暗い場所で夜空を見上げるのが最良の観測方法です。冬道に慣れた旅行の上級者でもない限り、こうした場所にレンタカーなどで自分で行くのは無理がありますので、やはり観賞施設でのオーロラ観賞ができるツアーに参加するのが一番です。

フォートマクマレーには日本語オーロラ観賞ツアーを行っているアルタキャンツアーズという現地の旅行会社があります。ホテル宿泊、オーロラ観賞ツアー、空港またはバスステーションからの送迎がセットになったパッケージで催行しています。このツアー会社では、オーロラ観賞ツアーのみといった単体での販売は行っていません。空港到着から出発までの現地パッケージツアーなので、ご注意を。

※アルタキャンツアーズのパッケージは現地部分だけなので、フォートマクマレーまでの航空機やバスなどの移動手段は含まれません。

<DATA>
Alta-Can Aurora Tours
Eメール:sales@altacan.ab.ca
電話番号:780-452-5187


空路、陸路双方でアクセス可能なフォートマクマレー

各都市とフォートマクマレーの位置関係

各都市とフォートマクマレーの位置関係

フォートマクマレーがイエローナイフとホワイトホースに勝っている点が、アクセスでの利便性。日本からの直行便が到着するバンクーバー、カルガリーからフライトがあり、バンクーバーからは所要2~2時間半。カルガリーからは所要1時間半です。そして、石油産業が盛んでビジネス需要が高いことから、フライトの運航頻度も高く、その点でも非常にアクセスしやすい場所と言えます。

また、時間はたっぷりあるから、コストを抑えたいという人にはバスでのアクセスも可能です。バンクーバーから丸1日、最寄りの都市であるエドモントンから5時間半という長旅ですが、バンクーバーから片道140カナダドルを切るスペシャルレートが出ることも……。とにかく予算重視という方は一考の価値あり。

街中の移動ですが、大きな町ではありませんので、ダウンタウンから空港までは車で20分ほどの距離。バスステーションなら、ダウンタウン内にあります。


オーロラのシーズンと気候

オーロラは条件さえ整えば、真夏でも見ることができますが、実際日照時間が長過ぎて、空が真っ暗になるのが深夜になるため、現実的ではありません。上で紹介したアルタキャンツアーズでは、9月下旬から5月初旬までがシーズン。この時期がフォートマクマレーのオーロラシーズンと考えて良いでしょう。

天候ですが、9月から10月が東京の冬並み。11月になると日中の最高気温が氷点下になり、12月から2月の厳冬期では、最低気温が氷点下30度になることも珍しくありません。3月はまだまだ気温も氷点下が普通で、4月になって、最高気温がプラスになり、5月初旬でやっと春らしい気候になります。

ツアー参加であれば、専用の防寒具をレンタルできるので、真冬の氷点下の天候にも対応できます。

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オーロラ観賞の防寒対策・服装(カナダ編)


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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