男のこだわりグッズ/デジタルグッズ・便利グッズ

持ち歩けるスキャナは自分好みのデザインにしたい

もはや文房具の一種と言える、誰でもどこででも使えるスキャナ「ScanSnap iX100」は、書類の扱いを一気に変えてしまうほどインパクトのある製品。ただ、これまでそのデザインは人前で使うにはちょっと無愛想でした。そこにスノーホワイトモデルと、カバーへのプリントサービスが登場。さっそく試してみました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

iX100の登場は、スキャナを人前で使う事を当たり前にした

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PFU「ScanSnap iX100 スノーホワイト」22800円(PFUダイレクト価格)


以前、「日常的に持ち歩きたくなるスキャナ」という新しさという記事でも紹介した、PFUの「ScanSnap iX100」は、スキャナの可能性を大きく広げた画期的な製品です。ポータブル型のスキャナと言うのは、もちろん、これまでもいくつもありましたし、デジカメだって、ある意味ポータブル型のスキャナと言えない事もありません。ただ、それらは、小さくするために機能に様々な制約があったり、キレイに読み込むのが難しかったり、読み取ることができる範囲が狭かったり、スキャン結果はパソコンでしか確認できなかったりと、実用的に使う為には、慣れや特殊な技術が必要でした。

「ScanSnap iX100」が画期的だったのは、まず完全なケーブルレスである事。そして、A4用紙の連続読み込みが可能な事。さらに、iPhoneやiPadに直接読み込む事が出来る事。この三つが、全て行えて、折畳み傘以下のコンパクトさで持ち歩けるのですから、もはやスキャナと言うよりも文房具の一種と言っても良い、だれでもがどこででも使える製品なのです。

ガイド納富は、通常、このスキャナを持ち歩いて、仕事は勿論、プライベートで観劇に行った際などでも、もらう大量のチラシを開演前にスキャンして、チラシは持ち帰らず、帰りの電車でiPadでチラシを確認したりするほどです。また、このスキャナのおかげでA4ファイルが入るカバンを持ち歩く必要もなくなり、出先でもらったA4用紙の資料などもカバンの中でうっかり折れ曲がったりすることがなくなりました。

ただ、本当に便利で、コンパクトで、どこにでも持ち歩いて、どこででも使いたいからこそ、その、やや事務器っぽいデザインは気になっていました。だから今回、スノーホワイトモデルが出たのは、とても嬉しい事だと思うのです。実際、劇場のロビーでスキャンしていると、ぎょっとしたような目で見られる事も多いのですが、白のスキャナだと、それが少し和らいでいるような気がするのです。黒に比べて圧迫感も少なく、仕事用というよりプライベートで使うツールに見えるのかも知れません。

スノーホワイトモデルとカバーへのプリントサービス

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HappyGadgetのホームページ。アドレスはhttps://happygadget.me/scansnap。まずは、ここにアクセスする。


そして、今回、そのスノーホワイトモデルに合わせるように、PFUと原宿にある様々な素材にプリントしてくれるサービスなどを行っているHappy Printersさんのコラボにより、「ScanSnap iX100」の上部のカバーに好きな図柄や写真をプリントしてくれるサービスが始まりました。これこそ、持ち歩いて使うガイド納富のような人たちにとって、待望のサービスではないでしょうか。しかも、自分のカバーを持って行く事もなく、Web上で注文できて、カバー代込みで3000円(税、送料別)。これが、体験してみたら、中々面白いサービスでした。

まず、happygadget.meのホームページに行きます。アドレスはhttps://happygadget.me/scansnap。ここには、既にデザイナーさんやイラストレーターさんなどの作品をプリントしたiX100用のカバーが販売されているので、自分でデザインできなくても、好みのデザインのカバーが購入できます。クリエイターモデルと題された、これらのカバーも1つ3000円(税、送料別)。スキャナ本体も購入できますから、いっそ、スキャナとお気に入りのカバーのセットで購入も良いでしょう。イラストレーターたかしまてつを氏の作品や、文具王高畑正幸氏の竹定規デザインのカバーなど、秀作が揃っています。
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こちらは、文具王こと高畑正幸氏によるクリエイターズモデル。竹の定規が懐かしくも実用的。実際に長さも測れるのだ。


好きなデザインのプリントをWebから発注できる

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この画面で、入稿用のテンプレートのダウンロードと、作ったファイルの送信を行う。


ともあれ、今回はオリジナルのデザインで注文してみます。ホームページ上の「オリジナルデザインでつくる」ボタンを押すと、ログイン画面になります。そこで会員登録してログインすると、テンプレートをダウンロードする画面になるので、テンプレートをダウンロード。テンプレートは、イラストレーター用とフォトショップ用があるので、自分が使い慣れた方を落とします。現状では、aiファイル、またはpsdファイルしか受け付けられないようなので、これらのファイルが扱えない場合は、後述する店頭にデータを持って行くサービスを利用しましょう。

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ダウンロードしたテンプレートがこれ。この下図の青い線の中に入るようにイメージを作成するわけだ。


ガイド納富はイラストレーターが苦手なので、フォトショップ用のpsd形式のテンプレートをダウンロード。フォトショップで開くと、名前とメールアドレスを書く欄と、デザインを貼り付ける枠が描かれたものでした。続いて、日本画家の池永康晟氏の作品「茎・真喜子」(今回、特別に池永氏に許可を貰って、自分用のスキャナにプリントするファイルを頂きました)の画像ファイル(JPEG形式)を開き、サイズを長辺25cmに設定してから、それをコピー。テンプレートに貼り付けます。テンプレート上で、元絵のどの部分をプリントするかを、貼り付ける位置を動かしながら決定。今回は幅を合わせて貼り付けて、高さを動かしながら決めていきました。

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テンプレートに画像を貼り付けて完成したところ。これに名前を付けて保存して、ホームページ上から送信する。


決まったら、テンプレート内に入っている分を切り取って、テンプレートのデザインレイヤーの上に貼り付けて、不要になったレイヤーを消せば出来上がり。名前とメールアドレスを記入して、ファイルを、そのままpsd形式で保存します。再び、ホームページに戻って、「参照」ボタンで今作ったテンプレートを選択。「入稿データアップロード」ボタンをクリックして、ファイルを送信します。

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ファイルを送信したら、この画面から注文を行う。


次に表示された画面で「カートに入れて決済へ」ボタンをクリック。必要事項を記入して指示された手順に従えば注文完了。支払いにはクレジットカードも使えます。

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届いたカバーを、手持ちのiX100 スノーホワイトに装着。想像以上の出来だったので、現在、クリエイターモデルとしての販売も検討中。


そして届いたのは、これです。中々の出来でした。プリントもとてもキレイで、色も作者の池永画伯も納得の品質。Web上で注文できるのは、白カバーへの印刷のみで、黒カバーに印刷したい場合は、店頭に行ってお願いする事になります。ただ、サイズなどは白も黒も同じなので、黒の「ScanSnap iX100」に白のカバーを付ける事は出来ます。それはそれでカッコいいし、逆に黒のカバーを白のスキャナに付けても、印刷する柄次第で面白くなると思います。

次ページでは店頭でのプリントサービスについて解説します。

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