交代は成功か失敗か
交代となった松本基弘プロデューサー。今年になって小栗旬主演の『BORDER』と小澤征悦主演の『TEAM』を担当。『BORDER』は意外な結末を見せヒット、続編がつくられる可能性は強そう。『TEAM』も視聴率は伸びませんでしたが主人公が管理官というこれまでにない視点で内容はよかったと思います。一方、『相棒season13』も視聴率の落ち込みも見られず好調。テレビ朝日的には人事異動は成功というところでしょうか。ただ長い目で見てどうなるかはわかりませんが。
また12月3日放送の第7話「死命」は甲斐享(成宮)が被疑者を転落死に追い込んだと刑事を辞めることを考えるという交代問題の名残を感じるエピソードでした。おわこんTV
テレビ番組制作の裏側を描いておもしろかったのがNHKBSプレミアムで今夏放送された『おわこんTV』。荒巻源次郎(千葉真一)が社長の番組制作会社・チョコレートTVを舞台に、ドキュメンタリーのやらせ、ワンパターンな2時間ドラマ、くだらないお笑いバラエティの必要性といった「こんなのドラマとして放送していいの?」というテーマに挑んでいる文化庁芸術祭参加作品です。第5回「独立すると年収10倍って本当ですか?」はバラエティ番組の敏腕ディレクター(戸次重幸)が超大物司会者(阿南健治)の怒りを買って番組を降ろされるというストーリーでした。
余談ですが、『相棒』公式サイトにスタッフを掲載しなかったので、もしかしたら本放送のスタッフロールにも出さないという可能性も考えました。スタッフロールは著作権を明確にするためにありますが、本人が名前を出したくなければ出さなくてもいいもの。だからプロデューサーが全員同意すればその項目を出さずにすますことも可能です。