どういったものか?
Ring は、今話題のウェアラブルデバイスです。しかし、スマートウォッチのよう に、身に着けたデバイスに対して情報通知や表示をするものではありません。名前のとおり指輪型のデバイスで、人差し指にはめて空中に図形を書くようなジェスチャーをすると、図形に対応したコマンドをスマホで実行できるというものです。たとえば、ジェスチャーで部屋の照明を点けたり、音楽を再生できます。この様子を知らない人が見たら、魔法使いのように見えてしまうでしょう。Ringと専用充電機。デザインも個性的。
どうやって生まれたのか?
Ring は、「Logbar(ログバー)」というベンチャー企業の CEO 吉田卓郎氏の発案 で世の中に登場し、同社が開発をする日本発のプロダクトです。米 CNN が発表した「世界を変える 10 のプロダクト」に選ばれるなど「魔法の指輪」として話題を 呼び、クラウドファンディングの「Kickstarter」を通じて約 9000 万円もの出資金を集めました。こうした資金集めの方法があったからこそ、斬新な端末が世に登場できたと言えるかもしれません。開発段階ではデザインの変更や出荷の遅れなど、製品化を危ぶむ声があがり、メディアにも取り上げられました。しかし、開発陣が所信を貫き製品化を進め、きちんと世に送り出したことには敬服します。
次のページでは、Ringの仕組みをご紹介します。