鉄道/SL

SLの殿堂、京都「梅小路蒸気機関車館」(4ページ目)

産業文化財としての蒸気機関車を動態保存する目的で設置された京都の「梅小路蒸気機関車館」。オープンから40年以上が経った今でも、日本を代表する名機18形式20両(D51形とC62形は2両づつ)が一堂に並ぶが、現在はどんな車両があるだろうか? また、実際に煙を吐いて動く車両もあり、ぜひ展示運転も見てみたいところ。SLファン垂涎の「梅小路蒸気機関車館」の見どころをレポート!

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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魅力的な蒸気機関車の展示走行

SLスチーム号

「SLスチーム号」出発!この日はC62形牽引だった


もちろん、個々の機関車を眺めたり観察するのもいいけれど、やはり蒸気機関車が煙を吐いて動くところを見たいもの。梅小路では、「SLスチーム号」として1日3回、トロッコ風の客車に客を乗せて展示運転を行っている。

使用される機関車は4両で、C62形2号機、C61形2号機、D51形200号機、8620形8630号機のいずれかが交代で走る。どれが動くかは、こちら

「SLスチーム号」出発時間・・・11:00、13:30、15:30 (多客期には臨時運転あり)
列車は、機関車に押される形で後ろ向きに走り、隣接する梅小路公園へ。5分程動いて停止し、今度は機関車を先頭に出発地点へ力走していく。約10分のミニトリップだ。
転車台に乗ったC62形2号機

転車台に乗ったC62形2号機


15:30の回では、ホームへ到着後、機関車は客車を切り離して、転車台(ターンテーブル)の乗り、方向転換を行う。その後、扇形庫脇の線路に進み、石炭の灰落としや給水などの整備を行い、再び転車台に乗って、別の線路へ。およそ30分の「ショー」を楽しむことができる。
整備を行い再び転車台へ向かうC62形

整備を行い再び転車台へ向かうC62形



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