2015年度のJALマイルの使い方の変更点とは
2015年度のJALの特典航空券に関する変更とは、マイルの貯め方についての変更はなく、貯めた・貯めているマイルの使い方が変わりました。理解していないと、いざ使おうと思った時に使えなかったり、以前はこうだったのに、となりますので、大きく変わった点を解説したいと思います。ディスカウントマイル+JALカード割引の"ダブル割"開始
JALには、特定の期間中だけ、通常のマイルよりも少ないマイルで特典航空券に交換できる「ディスカウントマイル」制度がありました。例えば、2014年の東京-シドニー間のエコノミークラスの場合、通常4万マイル必要でしたが、ディスカウントマイルでは3万マイルとなります。また、JALカード保有者向けには通常のマイルから国内線は500マイル、国際線は1000マイル割り引かれる「JALカード割引」制度もあります。
2015年以降は、ディスカウントマイルとJALカード割引がセットになり、ディスカウントマイルからさらにJALカード割引が利用できます。JALカード保有者の場合は、2015年以降、ディスカウントマイル期間の東京-シドニー間のエコノミークラスの場合、3万マイルからさらに1000マイル引かれるため2万9000マイルで利用できるということです。
ただし、ディスカウントマイルの設定期間は短く、それ以外の期間はJALカード割引を利用できていましたので、ディスカウントマイル期間外に特典航空券を利用したい場合は改悪となっています。ディスカウントマイル+JALカード割引を使える場合は改善といえるでしょう。
国際線でも片道特典航空券を利用可能に
従来より、国内線では片道の特典航空券を利用することができました。しかし、東京-沖縄間の往復の特典航空券の場合、通常1万5000マイルですが、片道の場合は1万1250マイルとレートが悪くなっていました。しかし、2015年4月以降は、東京-沖縄間の片道特典航空券は8500マイルと必要なマイルが大きく割引されています。どの区間でも必要マイル数が少なくなりますので、国内線の片道特典航空券は改善となります。次に、国際線の片道特典航空券です。国際線は片道の特典航空券は利用できませんでしたが、2015年4月以降は電話予約のみとなりましたが、往復の半分のマイルで片道の特典航空券を利用できるようになります。ただし、電話予約時には発券手数料として2000円+税が必要となりますので注意しましょう。
国際線の片道特典航空券が利用できるようになると、留学や期間を決めない旅行などにも特典航空券を利用できるようになりますし、LCCと特典航空券を組み合わせて、格安で周遊等も可能になり、マイルの使い道が増えるでしょう。
国際線ビジネスクラス、ファーストクラスは改悪
マイルを国際線ビジネスクラスの特典航空券に交換するのを楽しみにしている人も多いと思います。ビジネスクラスの特典航空券に交換すると、1マイルの価値を大幅に上げることができ、非常におトクです。2015年4月以降は、ビジネスクラス、ファーストクラスの特典航空券については、必要なマイル数が大幅にアップ。東京-シドニー間のビジネスクラスは往復6万マイルでしたが、2015年11月以降は8万マイルとなっています。緩和措置として、往路・復路が特定の曜日になった場合は、従来と同じマイルで交換できますが、それ以外の場合は大幅な改悪となります。
さらに、ビジネスクラスについてはJALカード割引、ディスカウントマイルも廃止されましたので大きな改悪となっています。