「自分の家なら、やりたい放題でオッケー!


――まず、商業インテリアと家庭のインテリアの共通点、違う点はどんなところですか? 基本的なお話で恐縮ですが、高橋さんのご意見をお聞かせください。 

「誰のためのインテリアか? ということに尽きるでしょう。お店にくる不特定多数の利用者を想定してデザインするのが『商業インテリア』で、自分や家族がすごしやすくするのが『家庭のインテリア』。ですが、『居心地のよさを目指す』という意味では、両者はまったく同じです」
カフェ

「いまは街中がカフェ化している」と高橋さんは語ります。居心地のいいカフェは、きわめて自分の部屋に近い感覚の自宅・職場に次ぐ3番目の「サード・スペース」として定着しているといえそうですね。 ※イラストはクリックで拡大表示されます

――最近「カフェ風のインテリア」など、お店のインテリアを自分の家に取り込む流れがあると思います。

「そうですね。カフェやバルなどのスタイルや、しつらえにも、はやりがあるので一概にはいえませんが……。そうしたカフェ風などの『流行=トレンドにのっかるのは軽薄だ』という人もいると思います。だけど流行っているものを手に入れると気分が上がりませんか? トレンドにのることで、たのしい気分になる、ドーパミンが分泌されるような気持ちになるのは皆さんが経験的に実感していることじゃないかな、と思います」

――そうした、「トレンド」をうまく自宅に取り入れる方法はありますか?

「いまのトレンド、最先端のしゃれたデザインのお店のインテリアを自宅に取り込むのは、実際はむずかしいです。商業空間で使われている家具や材料は高いですし、もしマネして失敗したら、今度は捨てるのも大変です。後悔しないように慎重に検討する必要はあります」
ビストロ

気楽にフランス料理が楽しめる「ビストロ」。内装にはエッフェル塔の絵などがあったりして、映画「アメリ」のような雰囲気のガーリーなパリ風インテリアに生かせそう。


――ショップインテリアを自宅に取り入れることは、じつは、かなりテクニックがいるのですね。では、自宅のインテリアを「ちょっとでも」よくする方法やコツがあれば教えてください。

自分の部屋なら、やりたい放題にやってかまいません。たとえば、クマのぬいぐるみをいっぱい集めているとか、特撮のフィギュアだらけとか極度にマニアックになっても、ぜんぜんかまいせん。だって『自分の空間』なんですから。気兼ねなく思うようにやっちゃっていいでしょう」
ごすろり

シャンデリアだって、猫脚のクラシカルな椅子を置いたって、姫系っていわれたって、ゴシック・ロリータだって、それが心地いいならオッケー。すきなふくをきてるだけ、わるいコトしてないよ~。


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