羊の表情を撮り分けよう
羊は食べ物を咀嚼するために口元を動かしていることが多い動物です。この口の動きを利用して写真を撮り分けると、表情が違って写ります。羊をアップ気味で撮りたい場合は、この表情にこだわって撮ると写真に違いが生まれます。
撮り方のポイントは、口の動きのタイミングを見計らうことです。よく観察してみると、口を回すように動かしており、大きく動かした瞬間は下あごが曲がったような表情になります。それに比べて口を閉じた瞬間は、少しすましたような表情で写ります。
表情の見極めがわからないときは、羊が口を動かしているときに連射モードで続撮影するのも良いでしょう。後から写り具合によって写真を選択すれば問題ありません。
柵から顔を出しているところはキュートに写る
羊のからだを覆っている羊毛。よく見ること案外汚れているものが多いです。羊毛を刈るのは暖かくなった春ごろが多いので、この時期はちょうど毛も伸びきり、土などで汚れるようです。
年賀状用の写真に使うなら、できるだけ羊もきれいに撮りたいもの。どうしても羊毛が汚れている羊が多いときは、あえて体は写さないという方法もあります。
羊の飼われている周辺には柵がある場合が多いです。この柵の間から顔を出しているときをフレームに入れると、羊が可愛く見えます。柵で汚れている羊毛も隠せて、単に表情をアップで撮るよりも違和感なくクローズアップできるので、状況に合わせて応用してみると撮りやすくなるかもしれません。
単に羊として撮るのではなく、どのポイントから攻めて一枚の写真にするかを考えてアプローチするかが大事なところです。