島田佳奈の恋愛コラム/島田 佳奈の恋愛情報

「~しなければ愛されない」の嘘

「~しなければ」という思い込みは、愛されるどころか逆効果になってしまうことも。恋愛におけるひとりよがりな思い込みがマイナスとなる理由と、考え方をシフトする方法を教えます。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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勝手な思い込みが招く悲劇とは

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彼が好きなのはそのままのあなた。「愛されたい=嫌われたくない」といい子のフリをしているあなたではないはず。不安や不満はちゃんと伝えて。

恋人とのつき合いが順調なときは「もっと愛されたい」といった欲望を持つことなく自然体で振る舞うことができますよね。
しかし、ひとたび相手の愛情に不安を抱いてしまうと、だんだんふたりの気持ちにズレが生じてしまいます。

恋愛初期のときめきは、いつまでも続くものではありません。むしろいつまでもボルテージ高めのままだったら、疲れてしまうでしょう。

「どうして(以前より)メールをくれないの?」
「前はもっと会話が弾んだのに……」
「私に興味なくなってしまったのかな」

一見、あなたへの愛情が薄くなったかのように錯覚する「交際○ヵ月目」(時期は個人差あり)に起こりがちなボルテージの低下は、高熱から平熱に下がったようなもの。ふたりの関係が落ち着いたサインでもあります。

さらに交際期間が長くなれば、転職や家族の事情、病気や怪我など恋人の生活環境に変化が起こることもあります。そうなれば、一時的に「これまでとは違った状態」になるのも当然のこと。

しかし、何も変わっていない側にとっては、相手側の環境の変化に巻き込まれない限りは部外者です。たとえ状況を知らされていようと、ふたりのつき合いに及ぶ影響について、すぐには理解を示すことができません。
頭では「しょうがない」と納得していても、心がついていけないから不安が起こってしまうのです。

環境が変化すれば心に余裕がなくなります。連絡する回数が減ったりデートしても上の空になっていることすら、本人は無自覚なことも。
そこで不満を溜めないうちに相手に文句を言える関係ならば、きっとあなたの中で不安が増幅することもないのでしょう。

こんなとき、率直な会話をするのが苦手な人は、相手とのコミュニケーションを図ることなく「つき合い方の変化=愛情の変化」と決めつけてしまいがち。
「私がもっといい子にならなければ(元のように)愛されない」と思い込んだら最後、無用な気遣いや必要以上の我慢を自分に課してしまい、あなたの愛情はどんどん空回りしていきます。

「~しなければ」という思い込みは、自分を縛りつけるだけの罠。
悲しいかな、それは決して相手のためにはなりません。

理由は単純。
あなたが恋人に向けているはずの愛情は、ただのひとりよがりになっているから。

次ページに続きます。
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