アバデア国立公園の動物ウオッチングスタイル
アバデア国立公園のサファリは、ロッジのテラスや窓から、目の前にある泉に水を飲みにやってくる動物たちをウオッチングするスタイルです。ロッジはもともと木の上に建てた観察小屋を発展させて宿泊施設にしたつくりで、まさに動物ウオッチングのための建物となっています。
ロッジ周辺にはミネラル多くを含んだ塩をまいているため、動物たちは絶えず姿を現します。
アバデア国立公園で見られる動物
ここは森の中にある国立公園のため、草原ではめったに見られない希少な動物に出会えることが期待できます。例えばブッシュバック。名前の示すとおりブッシュ、つまり木々の多い所に生息するレイヨウ類で、マサイマラのような開けた平原でゲームドライブをしても、なかなか出会えない動物です。他にも草原に棲むイボイノシシより一回り大きいモリイノシシや、木の上で生活するクロシロコロブスなども見られるでしょう。数を減らしているクロサイも生息していて、稀に泉にやってくることがあります。
アフリカゾウはロッジの前に"常にいる"と言っても過言でないほど、頻繁にやってくるので、じっくりウオッチングできるでしょう。バッファローやブチハイエナなどもしばしば姿を現します。
夜行性動物が現れるロッジ
アバデア国立公園は、ロッジに居ながら動物を観察をするシステムなので、国立公園がクローズする夜中になっても、様々な動物を見られることが楽しみのひとつ。野生動物の多くは夜行性のため、実は昼間よりも夜のほうが生き生きと活動をしているのです。
夜行性動物特有の大きな目をしたブッシュベイビーやジャネットは、陽が沈むと頻繁にロッジ周辺にやってきます。昼間は暑さでバテているブチハイエナも、月明かりの元で活発に草食獣を追い回すなど、ゲームドライブではなかなか見られない動物達の姿が見られるでしょう。
真夜中でも動物を見逃さないブザー
野生動物が最も活動的なのは、観光客が寝静まった夜中~明け方。特に人目を嫌うクロサイは、ロッジが静かになった時間に現れることが多いようです。大きな窓に面したソファーには、ブランケットやクッションが用意されているので、個室のベッドに入らずに、夜遅くまで動物ウオッチングを楽しむこともできます。
各部屋に設置されたブザー。動物が現れたとき、起こしてほしかったらスイッチをオンに
アバデア国立公園でのゲームドライブ
アバデアではロッジに居ながら動物観察をするスタイルですが、もちろんゲームドライブも可能です。木々に囲まれた細い道をドライブしていると、森の中から突然アフリカゾウやバッファローが現れたりする、ハラハラのドライブです。運が良ければヒョウを見つけだせるかもしれません。毎日水を飲むクロサイは水場の近くをテリトリーにしているので、泉を狙えば目撃の確率もアップするでしょう。
ゲームドライブは日本からの予約はできないので、当日ロッジの受付で申し込みとなります。