インテリアコーディネート/インテリアコーディネートの基本

台北Wホテルをお手本にスタイリッシュなインテリア

W台北は若者に大人気のホテル。スタイリッシュでアート感覚のインテリアですが、ホテルに求められる居心地の良さも満足。かっこいいインテリアを目指す方にとっては良いお手本になるでしょう。コーディネートのコツをチェックしてみましょう

執筆者:鈴木 理恵子

台北Wホテル

台北101近くにある台北Wホテル。トレンドに敏感な若者に人気のホテル

台湾・台北の最もホットなエリアに立地するスターウッズグループのブティックホテル・W台北。

多くの若者が集まる場所にふさわしく、スタイリッシュなホテルです。一歩客室に入ると、モダンなインテリアとっても居心地がいい部屋でした。
モダンでスタイリッシュなインテリアを目指す方にとってよいお手本となりますよ。

 

壁面に色でスタイリッシュ

アート感覚溢れ、スタイリッシュなインテリアというと前衛的な芸術作品を飾ったり、空間に特徴的なデザインを用いたりと高度なテクニックが必要で、ご自宅で取り入れるのは難しい印象がありませんか。しかし、色を上手に取り入れることでアートっぽいスタイリッシュなインテリアに変えることもできます。

台北Wホテル

一瞬ぎょっとするくらいのビビットなマゼンタピンクを、壁全体に使ったエレベーターホール。これから始まる非日常的な体験を期待させます。

W台北のエレベーターホールは、流行のネオンカラーと呼ばれる艶感のあるマゼンタを壁面全体に使っています。エレベーターホールは、客室への第一歩でもあり、これから始める非日常的な体験を期待させるに十分なインパクトを受けます。

ご自宅でもこうした色使いをところどころ取り入れてはいかがでしょう。彩度の高いインパクトのある色を空間とのバランスを考えながら使いアクセントにするのです。例えば、家の顔と呼ばれる玄関では、ボリュームの多い壁面の一面を、鮮やかな色に変えてみると、お客様の気持ちを引きつけますよ。

台北Wホテル

客室はエレベーターホールとは一転。穏やかでコージーな色使いに。


反対に、くつろぎを重視するリビングや寝室では、ビビットカラーを大きな壁面などに多用すると気持ちが落ち着かなくなります。クッションや小物など、ボリュームを抑え目に取り入れるといいですね。

台北Wホテル

バスルームもコージーな印象ですが、つまらなくならないようにネオンカラーのピスタチオグリーンをアクセントに。

そのいい例がW台北のバスルーム。木のルーバーでゆるやかに客室とつながるバスルームは、穏やかな印象で整えられているのですが、アクセントカラーを上手に取り入れて面白味のあるインテリアになっていました。
台北Wホテル

カラフルな色はバスルームにありました!ピスタチオグリーンのタイルが可愛い。


 

ジオメトリックで端正に

モダンなインテリアのディテールとして、人気があるのがジオメトリック(幾何学模様) 。直線で構成される規則的なデザインは、整然とした印象ながらも動きを感じさせ、モダンなインテリアに取り入れやすい柄です。大きな模様はダイナミックに小柄は小気味よいリズム感を演出します。
台北Wホテル

バスルームと廊下の壁に幾何学模様を取り入れて。照明も組み込んで光る壁に。

台北Wホテル

ホテルライフの楽しみはバスルーム。光の壁と木のルーバーで囲まれたバスルームは程よい解放感があり気持ちがいい。

台北Wホテルのファビュラスルームでは、幾何学柄をかっこよく機能的にインテリアに取り入れています。エントランスからベッドルームへの壁面は、乳白のアクリルの木で桟を組み込んで幾何学柄にデザイン。美しい光の壁として程よくバスルームを仕切っていました。

ご自宅で、手軽に取り入れるのであれば家具やファブリックの模様などに取り入れてもいいですね。一つのデザインを他のアイテムにも繰り返し展開すると、部屋全体の印象もまとまってきます。

居心地の良さは素材感で

スタイリッシュでかっこいいインテリアは、ダイナミック、クールといった形容詞が思い浮かびますが、くつろぐ場所が緊張感に満ちていると、却って疲れる結果になることがあります。程よくホッとする、自然を感じられるアイテムを取り入れると緊張感も和らぎます。
台北Wホテル

ナチュラルといえば木。照明のシェードには質感のあるファブリックを採用。

取り入れる時に気を付けたいのが、その素材感。このW台北ではスタイリッシュらしさを損なわないように、ナチュラルな素材もフラットですっきりした質感で合わせています。もっとごつごつしたテクスチャーのナチュラル素材を取り入れると、力強い自然のパワーを感じるインテリアになってきます。

最上級の場所を作る

台北Wホテル

ずっといたいと思わせる特等席を作ろう。この眼下には台北の景色が広がる。

そしてガイドがW台北で一番に真似してほしいと思ったポイントは、自分だけの特等席。プレイプラットフォームと呼ばれるこちらの場所は、大きな窓を通して台北の街並みや山の風景を一望することができるとても気持ちいい場所。一日中ここでのんびりしたいと思わせます。

庭やベランダを眺められる窓辺、大画面のテレビ前、最上のオーディオ機器で音楽を楽しむなど、ご自身が一番リラックスできる場所があると、家に帰るのが楽しくなると思いますよ。ここでは造り付けにしていますが、ご自宅ではインテリアのイメージに合うもので、ゆったりと座れるパーソナルチェアを置いてはいかがでしょう。椅子はそれ自体も美しいデザインのものが多いので、それだけでもインテリアが上質に感じられます。ぜひ、お試しを。

【関連サイト】
W台北
W台北ホテル(ダブリュー・タイペイ)オールアバウト海外旅行でも紹介されています。
自分好みのインテリア空間を作る、スタイル別実例&コツ
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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