貴重なボーナスを活用する方法
冬のボーナスシーズン到来です。お父さんもお母さんも、子ども達もきっとワクワクしていることでしょう。給料が労働の対価として支払われるものに対し、ボーナスは業績などに対して支払われる特別手当となります。厚生労働省によると、2014年夏のボーナスは昨年より9933円増と発表がありました。今年の冬のボーナスでも上昇が期待できそうですね。ありがたいボーナスですが、大きく分けて丸々手元に残る人と、ボーナス払いなどがあり、自由に使えるお金が限られる人がいるでしょう。それぞれについて使い方を考えてみましょう。
ケース1：ボーナスが手元に全額、又は多くが残る場合
ボーナスが手元に丸々残るのはとても嬉しいものですね。目的別にしっかりと振り分けて、大切に使っていきましょう。■貯蓄：40％
まず40％は貯蓄しましょう。多くの金融機関が金利上乗せなどのキャンペーンを行いますので、それらを利用するのも良いでしょう。
■消費：20％
ボーナスは自分が頑張って働いた結果でありご褒美とも言えますので、20％程度は自分と家族の幸せの為に使っって頂きたいです。また、クリスマスやお正月など支出の多くなる時期なので、バランスよく使っていきましょう。
■自己投資：20％
次の20％の使い方でぜひお勧めなのは自己投資です。学んでみたかった事、興味のある事にぜひチャレンジしてみてください。チャレンジした先には多くの素晴らしい出会いやチャンスが待ち受けているでしょう。自己投資ほど、高い利子をつけて戻ってくる投資はありません。注意点は、自己投資のつもりで本や教材を買ったけど、結局読まなかった、というような「浪費」にしないことです。
■金融商品への投資：20％
最後の20％は資産運用として金融商品への投資を取入れるのも良い選択です。ただ、投資にはリスクが伴い元本保証ではありませんので、継続的な勉強と経験を積み相場観を身に付けリスクコントロールする事が重要になってきます。投資を家計に入れることができれば、より資産を形成しやすくなります。
ケース2：ボーナス払いのローンがある場合
住宅ローンや車のローン、他にもボーナス一括払いがある場合は、自由に使えるお金はそれほど多くありません。できればボーナス払いを利用するならばボーナスの25％程度に留めたいものですが、多くのご家庭で半分程度がローンの支払いに充てられているようです。手元に残ったお金の30％を貯蓄、消費と自己投資を10％ずつにしましょう。ローンがある場合は、金融商品への投資は少し考える必要があります。ローンを支払いながらでもしっかり貯蓄ができていれば金融投資も視野に入れて良いですが、貯蓄が少ない場合はローン返済や貯蓄が先になります。優先順位をしっかり考えましょう。
■ボーナス払いは基本的にはタブー
ボーナスは会社の業績によって支給額が変化します。高度成長期やバブル期と同じようにボーナス払いを家計に入れていると思わぬ落とし穴があるかもしれません。最悪のことも考慮し、ボーナスをあてにしない返済プランにしましょう。
■カードローンやリボ払いなどの借入がある場合
クレジットカードのリボ払いやカードローンなど金利の高い借入がある場合、最初にすべきことは借金返済です。繰上げ返済で元金を少しでも減らしましょう。金利の一番高い所から返済していくのがポイントです。
これだけは避けたい！ボーナスの使い道
避けたいボーナスの使い道は、消耗品などの生活費に使ってしまうことです。結果的に何に使ったかわからない……というような状態ですね。目的意識をもって上手に活用していかなければ、緩んだ財布からどんどんお金が逃げていきます。大切なのはボーナスに依存しない家計にすることです。国や会社に依存していても大切な家族や自分を守ることはできません。自分の家計をきちんと営んでいくことが大事です。ボーナスを消費するだけでは後に何も残りませんので、自分らしく生きる為にも自分と周りが幸せになるような使い方、貯め方をしていきましょう。「ボーナスが無くても困らないけど、あればもっと幸せ」というような家計を作るように心掛けましょう。
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