10:50~11:00 鬼の俎・鬼の雪隠
次は、『鬼の俎(まないた)』『鬼の雪隠(せっちん)』という2つの石造物を見に行きましょう。壁画館から、飛鳥歴史公園内を走っていきますが、この公園はとてもきれいに整備されていて、気持ちがいいです。公園を出て、のどかな田園風景の中の小道を少し走ると、『鬼の俎』『鬼の雪隠』に到着。
鬼の俎
鬼の雪隠
『鬼の俎』は道路から少し上った木立の中にある、大きな平べったい石。『鬼の雪隠』は道路から少し下った場所にある、真ん中が空洞になっている不思議な形の石です。「雪隠」とはトイレのことですが、見てみると、”なるほど!”と思います。
この2つの奇妙な石造物は、数十メートル離れた場所にありますが、もともとは同じ古墳の石室の一部だったようです。
古くから、このあたりには鬼が住み、旅人が通ると霧を発生させて、道に迷ったところを捕まえて「俎で料理し、雪隠で用を足した」という伝説が残っています。
11:05~11:20 亀石でちょっと休憩
『鬼の雪隠』の前の道をしばらく走っていくと、左手に『明日香レンタサイクル』の亀石営業所が見えてきます。そのまままっすぐ進み、立体交差で県道の下をくぐります。そのちょっと先にあるのが『亀石』です。亀石
巨大な亀の形をした石が、道ばたにドーンと寝そべっています。『亀石』の横には、売店やテーブル・椅子のある休憩所がありますので、一息入れましょう。
11:25~12:00 橘寺
『亀石』の前の道をまっすぐ進み、500mほど先の突き当たり右手にあるのが、聖徳太子がお生まれになった場所として知られる橘寺。橘寺
当時は、「橘の宮」という天皇の別宮がありましたが、後に、太子がお寺を創建し、法隆寺や広隆寺などと並び、「聖徳太子建立七大寺」のひとつに数えられました。
境内には、飛鳥時代の石造物のひとつで、人の心の善悪二相を表したという『二面石』もあるので、見逃さないように!
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■橘寺
住所:明日香村橘532
TEL:0744-54-2026
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:350円
参考URL → http://tachibanadera-asuka.jimdo.com/
12:00~13:00 お昼休憩
さて、お昼休憩にしましょう。のどかな田園風景を眺めながらお弁当、なんていうのも良いですが、せっかくなので、飛鳥の名物料理、牛乳ベースの「飛鳥鍋」をいただいてみましょう。飛鳥の民宿の定番料理でもあります。「飛鳥鍋」 写真提供:飛鳥京観光協会
「飛鳥鍋」は、渡来人の僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で鍋料理を作ったのが最初なのだとか。
橘寺から自転車で5分ほど、明日香村役場の先のタクシー会社のあるT字路を左折してすぐに、「飛鳥鍋」やにゅうめんなどを食べさせてくれるお店があります。
■めんどや → http://tabelog.com/nara/A2903/A290303/29000745/