インドネシア/インドネシア基本情報

バリの次はここ!インドネシアの楽園ラジャアンパット(2ページ目)

インドネシアの西パプア州に属するラジャアンパットは、”種の工場”と呼ばれるほど、生物多様性のお手本のような海が広がっています。インドネシア政府がバリ島の次に紹介したいと胸を張る、絶景の島々。ラジャアンパットの魅力と基本情報をご紹介します。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

バードウォッチャーにもパラダイス

ラジャアンパットの基本情報

コウモリが枝にびっしりとぶら下がる島(ミアスクンMios Kon)も

西パプア州では677種の鳥類が確認され、バードウォッチャーにとっても魅力的なエリアです。そのうちラジャアンパットに生息しているのは255種。鮮やかなゴクラクチョウも野生の姿を見かけることがあり、ことウィルソンズ・バードオブパラダイスとレッドバードオブパラダイスは、バタンタ島とワイゲオ島(後者はガム島にも)だけで見られるのだそう。

 

ラジャアンパットの基本情報

ボートで海を渡っていると、島のところどころに、こうした小さなリゾートを見かけます

ランを中心とした植物の多さも特徴。ラジャアンパットの石灰岩のカルスト地形と赤土の土壌が植物をたくましく育て上げ、環境に適応した種が誕生しやすいシチュエーションなのだそう。なかにはウツボカズラのような食虫植物も生息しています。

 


独自の文化が息づくラジャアンパット

ラジャアンパットの基本情報

中心地ワイサイ。開発が進む中、どこか懐かしい風景に出会えます

ラジャアンパットの基本情報

島の随所に桟橋があり、上陸してみると、小さな村が

ラジャアンパットには117の村があり、約6万人が暮らしています。ジャワ系もいれば、縮れ毛をしたパプアニューギニア系もいて、どちらもインドネシア語を話しているのを目にすると、どこか不思議な感じがします。

今回は体験する機会がなかったのですが、小さな村へ訪れると伝統的なダンスと歌で収穫を祝う伝統的な儀式で迎えてくれるそうです。


 

 

ベストシーズンはいつ?

ラジャアンパットの基本情報

ワイウォ・ダイブリゾート内のダイビングサービス。海に詳しいスタッフがスタンバイ

ダイビング的なベストシーズンは、実は雨季の10~4月。北西モンスーンが雨を運ぶけれども、風がおさまり、穏やかな海況に。ダイブクルーズが多いのも、この時期です。乾季は南東寄りの風が吹く6~9月。とはいえ、年間を通して湿度や気温が高く、スコールが降ることも。スコールは短期間でおさまり、そのあとは太陽が強烈な日差しと共に顔を出します。

 

ラジャアンパットへの行き方

ラジャアンパットの基本情報

空路でニューギニア島のソロンへ。ここからリゾートに迎えに来てもらうか、フェリー、あるいはボートをチャーターして向かいます

日本から直行便はなく、ジャカルタから国内線でスラウェシ島のマカサールへ、さらに国内線でソロンへ。港へ移動し、船で約1時間。各クルーズはソロン発着が主流のもよう。
また、ワイゲオ島では空港を建設し、認可申請中とのこと。地元高官の話では、将来的にはバリ島やパラオから、ソロンへ向かう路線を検討中とのこと。実現を期待したいところです。

 

注意する点は?

ビーチや海上は問題ないそうですが、奥地へ入る場合、マラリア蚊の発生地域でもあるので、予防薬の服用をしておいた方が安心でしょう。
また、ワイゲオ島のワイサイのATMは2014年7月時点でMASTERのみ。ジャカルタもしくはソロンで両替を。

<取材協力>
Garuda Indonesia (ガルーダ・インドネシア航空)
Sorong Regency(ソロン政府)
Ministry of Foreign Affairs of Indonesia (インドネシア外務省)
Embassy of the Republic of Indonesia in Japan(駐日インドネシア共和国大使館)
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