ログハウス(log house)とは、log ログ(= 樹木の幹や枝をシンプルに切り離したもの)でできた家屋・建築物
今、ログハウスの商品住宅プロジェクトを進めています。正直ログハウスについては今迄縁がなく、しいていえば大好きなオーストリア・ウィーン郊外やザルツブルグの湖水地域の住宅を思い出す程度。
オーストリアやドイツのログハウスは結構おしゃれ。日本ではあまりお目にかかったことはないハウスデザインのそれは、カントリーサイドでも周囲と一体となって美しく、上品な佇まいであり、暮らしを愉しんでいますよ!っ感が、漂っていて好きな風景です。
あの緑の森や湖、田園風景の中で培われてきたから映えるのがログハウスなのでしょう。
あらためてログハウスとは?……ググってみました。(以下、引用:Wikipedia)
『ログハウス(log house)とは、基本的にはlog ログ(= 樹木の幹や枝をシンプルに切り離したもの)でできた家屋・建築物を指す。つまり、細かく(板状などに)製材したりなどしていない材料、もとの樹木の形がほぼ残されているような材料で作られたものを指す。
(中略)
丸太を組み合わせて壁を構成したもののほか、 角材(角ログ)を使用するもの、 丸太は柱や梁にのみ使用して壁には漆喰などを使用するものなどもログハウスとして扱われている。(中略)
17~18世紀には北アメリカに伝播し、西部開拓の象徴として広まった。日本に、西洋の様式のログハウスが導入されるようになったのでは1970年後期である。
(中略)
ログハウスの特徴として、湿度の調整がとても優れており、また木の断熱性の高さから夏は涼しくて冬は温かいということが挙げられる。また、コンクリートなどに比べて感触が良く、木の温もりを感じることができるなどの特徴もある。
ログハウスによく使われる樹種としては、ウェスタン・レッドシーダー、ダグラスファー、スプルース、フィンランドパインなどが代表的である。』
つまり、杉・松・檜等の針葉樹の無垢材(木材そのまま)を使用した家屋・建築物をログハウス(Log House)というのです。
『ハンドメイドを愉しむ暮らし』をデザインキーワードに
さて、仕事の話。業界でも実直な住まいづくりを提供しているログハウスメーカーT社との打合わせは、代表:T氏、担当責任者:K氏、設計部長:S氏のプロジェクトメンバー3人で行われます。
いつも和やかな雰囲気の中、結構鋭い質疑応答の応酬があります。代表T氏は長年フィンランドで住宅デザインの実績を積まれた方、メンバー全員が妥協せず、クォリティーの高さを求める……至極当然のこと、です。
初めてお会いして2週間後でしたか、実際にお引受するかどうか?も決まっていないにも関わらず、事前にお聞きしたプロジェクト趣旨と要望を元に、インテリアデザインコンセプトとイメージプランを提示しました。
と、いうのも他のプロジェクトや先約の事項がありましたので、とにかく「こんなことを実行されたら、どうですか? 当方で出来ることはこんなことですよ」的な内容をわかり易く表現し、且つどうせやるなら今回縁がなくても今後の為にと、愉しんで制作したプランとプレゼンをしたのです。
事前の契約内容等何も決まっていないので、言いたいことも言えますし……まっ、いつでも言いたいことは言っていますが、とにかく「愉しむ」がキーワード、なんです。
で、提示したプランのキーワードは『ハンドメイドを愉しむ暮らし』。
日々の暮らしの中で自分で出来るモノ・コトは、自分で行なう。
モノの大切さ、コトの面白さを愉しむ家族が暮らす住まいをイメージした案です。
一階、二階の平面計画にインテリアデザイン案を落とし込んだ全体レイアウト、各スペースの位置づけと室内イメージ、カラーリングイメージ、家具イメージなど全てフリーハンドで描いた案の要点を押さえながら説明しました。
CADでの図面化やグラフィックソフトで資料作成はやぶさかではありませんが、やはりフリーハンドで描きながら確認する、つまり「手で考える」手法が愉しめるのです、ボクは、ね。
ハンドメイドの家具には代表T氏の反応がよく、是非試行しよう!ということになりました。
次のページは、メインのリビングルームと家具のイメージです。