新しい美術館が、新宿に誕生!
中村屋サロン美術館(新宿):開館記念特別展 中村屋サロン ―ここで生まれた、ここから生まれた―
新宿にあたらしい美術館が誕生しました!中華まんやカリーで知られる老舗食品メーカー「中村屋」が建て替えた新しい本店ビルのなか。その名も「中村屋サロン美術館」です。中村屋の創業者、相馬愛蔵・黒光夫妻は国内外の文化に興味・関心を持ち、若き芸術家たちと親しく交流を持っていました。そのなかでも特に親しかったのは相馬愛蔵と同郷の萩原守衛(碌山)。彼を中心に、中村屋には人々が集い、いつしかその場は「中村屋サロン」と呼ばれるようになったのです。
この《女》は、30歳という若さ亡くなった萩原守衛(碌山)の生前最後の作品。一説によると、彼が片思いをしていた相馬黒光がモデルになっているとのことだそう。
中村彝が描く《少女》のモデルは、相馬愛蔵・黒光夫妻の娘、俊子。肉感的な少女の背後には色鮮やかな家具や壁が印象的な絵です。彼女はその後、インド独立運動で活躍し、相馬夫妻に匿われていたボース氏と結婚します(中村屋にカリーが伝わったのはそのことがきっかけ)。
そのほか、高村光太郎や會津八一、中村不折などの作品が収蔵・展示されています。中村屋ビルには美術館のほかに、本格的なカフェやレストランが充実。新宿へショッピングに行くついでに、ぜひ訪れたい場所が誕生しました!
■展覧会DATA
展覧会名称:開館記念特別展 中村屋サロン ―ここで生まれた、ここから生まれた―
会場:中村屋サロン美術館
会期:2014年10月29日(木) ~ 2015年2月15日(月)
開館時間: 10:30~19:00
※入館は閉館の20分前まで
休館日:火曜日、1月1日(木)
※祝祭日の場合は開館、翌日休館
Web: https://www.nakamuraya.co.jp/museum/
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