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高学歴選手が数多くいるメジャーリーグの奥深さ

京大初のプロ野球選手として、今年のドラフトでロッテから2位指名を受けた田中英祐投手。“高学歴選手”と大きな話題となったが、メジャーリーグには過去も現在も数多くの高学歴選手が在籍しているのだ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

オフには会社経営に携わるメジャーリーガーも!

メジャーには過去も現在も、数多くの高学歴選手が在籍。

メジャーには過去も現在も、数多くの高学歴選手が在籍。

日本のドラフト会議では、ロッテから2位指名を受けた田中英祐投手(22)が話題を集めた。京大からの初のプロ野球選手、しかも内定していた三井物産を蹴ってのプロ入りに、地元メディアだけでなく全国から注目を浴びた。

“高学歴選手”ということに焦点を当てれば、メジャーリーグには過去も現在も数多くいる。現役では、ヤンキース、パイレーツなどで活躍したロス・オーレンドルフ投手(32=現ナショナルズ)が、名門プリンストン大学出身で、経営工学や財政学を専攻し、トップクラスの成績で卒業した。卒業論文は「MLBドラフトにおける投資に対するリターンについて」で、オフには牧場や会社経営に携わっている。現マリナーズのクリス・ヤング投手もプリンストン大卒だ。

現レッドソックスのクレイグ・ブレスロウ投手(34)はエール大で物理学を研究。2010年には米誌“スポーティングニュース”の「スポーツ分野で最も賢い20人」の第1位に輝いた。また、今季途中までヤンキースに在籍したジェフ・フランシス投手(33)は、ブリティッシュ・コロンビア大で自然科学を専攻、主に流体力学を学んだという異色の経歴の持ち主である。

現アスレチックスのサム・ファルド外野手は、2014年世界大学学術ランキングでハーバード大に次ぐ第2位だったスタンフォード大卒。その“西のハーバード”と謳われた大学を“主席”で卒業した男がいる。オリオールズ、ヤンキースで活躍し、2008年に引退した右腕マイク・ムシーナ投手だ。

>>“文武両道”を地でいったムシーナのスゴさ
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