消費増税後、お金が貯まらない人が増えている!
価格表示をしっかりチェック!
1.価格表示を正しく見てる?
消費増税になって、価格表示が変わったことに気づいていますか? これまでは消費者が商品を購入する際にいくら払えばいいかを明瞭にするため、商品の本体価格+消費税の「総額表示」が義務付けられていました。ところが段階的な消費税アップが予定されているため、事業者の事務負担を軽減させるという観点から「税抜表示」も認められるようになったのです。というわけで、「税抜価格」を表示する店と「総額(本体価格+消費税)」を表示する店が混在するという事態が生じています。両方を併記する場合も税抜価格の表示が大きい店、総額価格が大きい店と表示の仕方はバラバラ。私も実感していますが、立ち止まってしっかり見ないと総額なのか税抜価格なのかがわかりにくいのです。
そこで何が起こっているかというと、安いと思って買っていた店の方が高かったり、予算を微妙に上回る支出を続けることになっているのです。3%くらい大したことはないと思うかもしれません。しかし商品そのものの価格が上がっているものも多く、まさしく“チリも積もれば山となる”ということわざの通り、積み重なると確実に家計に負担を与えます。まずは毎日の買い物から見直しから始めましょう。
2.手書きで支出を書き出してみよう
買い物の仕方を見直すだけでは家計の立て直しが難しい人は、1カ月間、毎日の支出を記録してみましょう。家計簿のように細かく記入する必要はありません。買い物をした店名と金額だけで大丈夫。ただし、支払い方法(現金、電子マネー、クレジットカード)はわかるようにしておくこと。このとき大切なのはスマホのアプリを使ったりせず、必ず手書きをすること。最低でも1週間はひと目で見られるようなサイズの用紙を使い、1日ごとに使ったお金を朝から順に書き並べていくのです。1カ月経ったら、じっくりこの記録を見てみましょう。どんなときに、どんな方法でムダ遣いをしているのかが、自分でも簡単に分析できるはずです。
ムダ遣いをしていることはわかってもなかなか予算通りに節約できないという人は、クレジットカードや電子マネーを使うことをやめてみましょう。食費やお小遣いは、現金を1週間分ずつ袋に入れその中で生活することにするのです。
3.支出は現金のみ。お金管理の基本「袋分け」をする
予算通りにお金を管理するコツは、自分の行動パターンに合わせて予算を週ごとに変えたり、予備費を確保しておくこと。少しは余裕がないと不意の出費に対応できず、挫折する原因になります。現金生活は予算の残り金額が目で理解できますから、無意識のうちにムダ遣いは控えようという心理が働くのです。便利すぎる生活はムダ遣いの原因のひとつ。「支出の手書き」「現金管理」というアナログ生活に少し戻してみることで、家計をリセットしてみませんか。