ロイヤルズは今年最も輝いたチーム
この野手陣に中で青木はいい働きをしている。9月から“2番”に固定され、試合後半に出塁すると代走ダイソンを起用されるパターンが定着しているが、限られた打席の中でも結果を出している。ポストシーズンも8試合、27打数7安打の打率.259ながら、三振はたったの1個、四死球は4個と“2番”の役割を十分に果たしているのだ。1985年のロイヤルズはまさにミラクルだった。ブルージェイズとのア・リーグ優勝決定シリーズは、1勝3敗と王手をかけられながらも、そこから3連勝してリーグ優勝を果たした。カージナルスの圧倒的有利といわれたワールドシリーズでも、同じく1勝3敗の窮地から逆転で球団初の世界一に輝いている。
ジャイアンツとのワールドシリーズ。米タイム誌が「ロイヤルズは野球の将来像である。貧乏から金持ちへの典型的な成功物語だ」と伝えていることを思うと、ワールドシリーズに勝っても負けても、ロイヤルズが今年最も輝いたチームであることに間違いない。