これまでのチャレンジ内容は
2008年にパナソニックより発売された乾電池「エボルタ」は、国際基準規格に準拠した放電試験の結果が「世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池」としてギネス世界記録に認定されている。発売以降、その高い性能を実証すべく、毎年さまざまなチャレンジを行ってきた。
- 2008年:乾電池エボルタを動力に、長持ち実証ロボット「エボルタ」でグランドキャニオンのロープ(約530m)を登り切る
- 2009年:ル・マン24時間を完走
- 2010年:充電式エボルタを動力に、東京から京都まで500kmを61日間で完走
- 2011年:ハワイ島の230kmをトライアスロンで完走
- 2012年:ノンストップで14日間のバーベル挙げに成功
- 2013年:1本の乾電池エボルタを動力に、プラレール®にて世界最長ギネス記録の5.6kmを完走
2008年~2012年までは、エボルタ乾電池・充電池を使用したロボットの厳しい環境での駆動にチャレンジし、2013年にはプラレール®にてギネス記録を打ち立てている。そして2014年の「単1形乾電池で電車の有人走行」は、エボルタチャレンジ史上初の“人を載せた”挑戦となる。
車両はなんと総重量1トン
今回のチャレンジの概要は、単1形エボルタ乾電池99本を動力源に、総重量約1トンの車両を約8.5km 走らせるというものだ。車両は鉄、鋼、特殊強化ダンボールなどを用いて特別に製作され、最高速度は時速約12km、総重量は約1トン(定員約10名を含む)となっており、見た目にもしっかりとした電車の形をしている。角の丸みや内装など、細かいところにもこだわっており、現在のデザインに至るまでには様々な試行錯誤があったそうだ。
チャレンジの会場は廃線のレール
また、今回電車を動かすための会場として選ばれたのが、2009年に全線廃止となった旧小坂鉄道。秋田県大館市と小坂町を結ぶ鉄道路線だが、地域で活用されていた部分以外はあまり手入れがされておらず、今回のチャレンジのためだけに整備を行っているという。走行予定のルートは山道や森のトンネル、カーブがある中、総走行距離は渋谷駅~池袋駅間とほぼ同じ約8.5km となっており、その動力源として乾電池が使われるというのは驚きだ。
チャレンジの日程は2014年11月2日(日)で、雨天の場合11月3日(月)に順延。正午ごろに出発セレモニーが行われ、新幹線の開通のようにテープカットも行われる。ニコニコ動画での生放送も予定しており、チャレンジ後は公式サイトでのレポートも更新される。年を経るごとに大きくなる、夢が詰まったチャレンジを要チェックしておこう。