藤嶋ひじりの恋愛コラム/藤嶋ひじりの恋愛情報

恋愛は尽くしただけの見返りを求めちゃダメなの?(2ページ目)

「見返りを求めちゃいけないんですよね」と相談されることがあります。以前にも少し触れましたが、私は、それは人として自然なことだと思っています。とはいえ推奨するものでもありません。このことについて今回はお話しします。

執筆者:藤嶋 ひじり

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「相手のため」は、実は自分のため?

花嫁

「いい妻(彼女)でいたい」。それは誰にとってのいい妻?

私自身も最初の結婚では、無意識に夫に見返りを求めていました。でも、期待って不思議と裏切られるんですよね。

自分の貯金を勝手に使い込み、転職と失業を繰り返し借金を重ねる夫に対して、私は声を荒げて怒ったり、制したりしませんでした。9年の結婚生活のなかで声を荒げたのは3回ほどだけです。「いいよ」「応援してるよ」と優しく言って支えていれば、彼は自主的に努力してくれるだろうと思っていました。

ところが実際は、借金はどんどんふくれあがりました。甘やかしていただけだったのです。

私はずっと、「どうして私の努力をわかってくれないのだろう」と思っていました。私が努力しているのだから、夫も努力して変わるべきだと。それが実は傲慢なことだと気づいたのは離婚後のことでした。

私は『いい妻』でいたいから、彼に『NO』と言えなかった。つまり、「彼を支える優しい妻」という位置から動こうとしなかったのです。本当に夫のことを愛しているのなら、「目を覚まして!」と鬼の形相で叱ったり、「借金なんてもうイヤ!」と感情表現したりしたのかもしれません。そうしていれば、夫は目を覚ましたのかもしれません。

「相手のためにがんばっているのに」と思っていたことが、実は、自分のためだった。そういうことは、人間関係に於いて、意外によくあることなのではないでしょうか。

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