自己流ケアのギモンを解消! お悩みQ&A編
Q 肌サビの原因“活性酸素”、それに効く“抗酸化力”って何? どんな食べ物に含まれているの?
A ビタミンCやEなどを摂取して、サビない体を目指しましょう!
肌の宿敵「活性酸素」
クギなどの鉄がサビるのは、酸素によって物質が酸化するから。人間のカラダは、悪玉酸素と呼ばれる「活性酸素」で酸化が起こります。クギがサビるように目で確認することはできませんが、細胞や組織を傷つけ、シミやシワなどの老化を引き起こします。
「活性酸素」は、紫外線や大気汚染などの環境因子や、ストレスや食べ過ぎ、不規則な生活、喫煙などといった悪い生活習慣でも発生します。
日々の食事でアンチエイジング
この「活性酸素」に対抗できるのが「抗酸化力」です。抗酸化物質の代表的なものに、ビタミンCやEなどのビタミン類があります。食品では赤や黄、緑や紫など色鮮やかな野菜や果物、魚介類の色素成分に多く含まれます。抗酸化成分は食品の皮や種に多く含まれるので、捨てずに丸ごと食べるのがおすすめ。一種類よりたくさんの種類を摂ったほうが相乗効果が高まります。食品で足りない場合はサプリで補うのもよいでしょう。
【抗酸化物を含む主な食品】
・ビタミンC(レモン、オレンジなどの柑橘類)
・ビタミンE(植物油、ナッツ類)
・カテキン(緑茶、紅茶など)
・カロテノイド(にんじん、かぼちゃ、ピーマンなど)
・αリポ酸(ブロッコリー、ほうれん草、レバーなど)
・ポリフェノール(ぶどう、ブルーベリー)
・コエンザイムQ10(青魚、肉、大豆類)
・アスタキサンチン(鮭、エビなど)
・リコピン(トマト、にんじん)
・レスベラトロール(赤ワイン)
教えてくれたのは……
ビューティコーチ・皮膚科医 高瀬 聡子先生
皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブクリニック中目黒」総院長。スキンケアブランド「アンプルール」の研究開発も行う。2014年10月16日に講談社より「いちばんわかるスキンケアの教科書」刊行。