親は我が子のことは何でも知りたい、でもそれって難しい!

「ママが一番分かってくれている」と子供に感じてもらいたい

「ママが一番分かってくれている」と子供に感じてもらいたい

親は子供の一番の理解者。これは疑いようもない事実です。だから我が子のことは全部知っておきたいと思うもの。

でも、時折、「この子はどう思っているのかな?」と思いを馳せることってありませんか? ママなりに子供の気持ちを推測をしてみるけれど、それが正しいかどうかは本人にしか分からない……。そんなやきもきした思い、きっとママならだれでも経験があると思います。

この記事では、最近のアメリカでの実験結果をもとに、子供の気持ちにうまく寄り添うポイントについてお伝えします。


アメリカでの比較調査:親の報告 VS 子供の報告

■実験1:子供の不安感を正しく読み取っている?
この実験は4~11歳の計228人の子供達とその親を対象に行われました。
テーマは不安感。

実験者たちは、口頭で、子供達に、今抱えている心配ごと(例:人前での不安、親から離れる時の不安、一般的な不安感)について尋ねました。それと並行して、それぞれの子の親(ほとんどが母親)に「我が子が不安に思っていること、怖がっていること」を書き出してもらいました。

全てを集計し、分析をしたところ、子供達の報告と親の報告には数々のずれがあることが分かりました。特に、子供がどれくらい不安を感じているかについての回答には大きなずれがあり、親は子供の不安を過小評価している傾向が強いことが判明したのです。


■実験2:子供の楽観度を正しく読み取っている?
この実験は5~10歳の計90人の子供達とその親を対象に行われました。
テーマは楽観度。

前回と同様に、子供は自分自身の楽観度について、親は自分の子供の楽観度について報告をしました。すると、この実験では、親は子供の楽観度を過大評価する傾向があることが分かったのです。


この研究で分かった2つのポイント

この結果を「子供が自分の感情を正しく報告できていないのでは?」「親が言っていることの方が実は正解なのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、子供が、不安感については大げさに報告し、楽観度については保守的に報告するという、ある意味、操作的で器用な回答の仕方ができるとは考えにくいもの。

それを踏まえると、
  • 子供の不安感については過小評価しがち
  • 子供の楽観度については過大評価しがち
という傾向は存在すると考えられます。


子供=ポジティブという先入観

この実験結果の背景には、子供=ポジティブなものだ、という大人の先入観が存在するように感じます。

よく大人は、子供全般に対し、

「子供ってポジティブよね」
「子供ってイヤなことがあっても、すぐ忘れられて羨ましいわ」

なんて言いますね。

実際、子供は大人と比べるとずっとポジティブであることがデータとして証明されているのですが、子供とて、いつもいつも100%ポジティブではいられないというのも現実です。

子供のことを信じてあげるのは大切ですが、「大丈夫、大丈夫、これくらい」と買いかぶってしまっては、本来汲み取って上げるべき感情を、みすみす逃してしまうことにもなります。

特に不安感は、より正確に感じ取ってあげられるにこしたことはありません。子供の不安に応じた対応をしてあげることで、子供は安心するもの。

では、子供の不安をしっかりと感じ取ってあげるにはどうしたらいいのでしょう?


子供が不安なとき、ママが取るべき行動とは?

子供は、ママに「どうしたの?」「なにがあったの?」と強く聞かれると口を閉ざしてしまうことがあります。ですから、しつこく詮索するのが得策ではないのは明らかです。

私がおすすめするのは「寄り添うこと」。とても単純です。学生時代、とても落ち込んだとき、親友がずっと寄り添ってくれた経験はありませんか? そのとき、心が解けていくのを感じたのではないでしょうか?

Dreams Come Trueのヒット曲「サンキュ.」の冒頭にある『何も聞かずに、つきあってくれて、サンキュ』

まさにこれです。この歌詞と同じように、我が子のそばにぴったりと寄り添うこと、これが何よりの不安対策と言えます。

不安の原因を突き止められたら、それに越したことはありませんが、一番やってあげたいことはその不安感を解いてあげることです。あれこれと詮索しなくても、寄り添うことで、子供の不安感が解け、安心感を得られたのなら、それで成功です。お子さんが不安そうなときは、ぜひ、ママの愛情で包み込んであげてください。


*出典:Journal of Experimental Child Psychology (2012) 「Do you know how I feel? Parents underestimate worry and overestimate optimism compared to child self-report. 」より





※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。