宇佐美は「呼ばれなければいけない選手」
アギーレ監督は「横一線からのスタート」を明言しており、幅広く選手を発掘している。年内のテストマッチは来年1月のアジアカップへ向けた“試験”の意味を持ち、9月のメンバーからの入れ替えが予想される。
ヨーロッパでプレーする海外組では、前回のメンバー発表時にケガで戦列を離れていた香川真司(25歳)の復帰が濃厚だ。2シーズンを過ごしたマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)を離れ、古巣ドルトムント(ドイツ)へ舞い戻ったことで、クラブでの出場機会を増やしている。本田圭佑(28歳・ACミラン/イタリア)並ぶエース格の状態を、自らの眼でチェックしたいはずだ。
今夏に浦和レッズからヘルタ・ベルリン(ドイツ)へ移籍した原口元気(23歳)も、前回の招集時はケガをしていた。代わって招集された武藤が鮮烈なデビューを飾っただけに、同じドリブラーとしてアギーレ監督の眼前で存在感を発揮したいだろう。
ドリブラーでは宇佐美貴史(22歳・ガンバ大阪)を忘れてはならない。得意のドリブルで局面を打開し、鮮やかなスルーパスで得点を導き、自らもゴールを陥れる。現在のJ1リーグでとびきりの輝きを放つ彼は、最旬の選手と言える。代表に呼んでほしい選手ではなく、呼ばなければいけない選手である。