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フィギュアスケートのシーズンはいつから?開始から流れを紹介

フィギュアスケートのシーズンがいつからかご存じですか?フィギュアスケートといったら、冬のスポーツ。だけどいったい、シーズンの開始はいつでどのような流れで終わるのか……。意外と知らないフィギュアスケートのシーズンについて考えてみましょう。

執筆者:長谷川 仁美

フィギュアスケートのシーズンはいつから?

フィギュアスケートのシーズンはいつから?

冬のスポーツのフィギュアスケートですが、アイスショーがあったり夏にも大会をやっているようだったり……ということで、「フィギュアスケートのシーズン」について、ご紹介します。  
<目次>
   

フィギュアスケートのシーズンの始まりは9月中旬ごろ

フィギュアスケートのシーズンはいつから?開始から流れを紹介

フィギュアスケートのシーズンはいつから?開始から流れを紹介

国際スケート連盟(ISU)の新年度は毎年7月1日。そのため、シーズンは7月1日から6月30日までということになっています。

ですが、夏真っ盛りの7月には、小さな大会はありますが、主要な大会はまだ開催されません。シニアの大きめの大会でイメージすると、だいたい9月中旬ころから国際大会が始まりまって、3月下旬~4月上旬の世界選手権がシーズンのひとつの区切りになるというのが、シーズンのおおまかな流れです。

シニアとジュニアではシーズンの進み方が少し違いますので、今回は、シニアのスケジュールをご紹介します。

 

9月からチャレンジャーシリーズ、10月からはグランプリシリーズ!

例年9月から12月にかけて、「チャレンジャーシリーズ」と呼ばれる、「B級大会」などとも言われてきたネーベルホルン杯やフィンランディア杯などを含めた10大会が集まったシリーズが始まります。

国内外のトップ選手たちも、グランプリシリーズの前に試合勘を取り戻すなどのために、チャレンジャーシリーズの大会に出場することも多々あります。

このうち、9月下旬に開催されるネーベルホルン杯は、4年に一度の五輪シーズンには五輪予選大会にもなるため、前シーズンの世界選手権で五輪枠を取れなかった国の選手が出場し、枠取りに挑むことになります。

例年10月第1週目には、ジャパンオープンが開催されます。選手たちが日本、ヨーロッパ、北米の3組によるチーム戦で、各チーム4人(男女2人ずつ)のフリーの合計点で競われる大会です。来たるシーズンの新フリーをお披露目する選手もいるため、大きな注目を集めます。出場選手は現役選手に限らず、引退した選手も含まれます。

チャレンジャーシリーズやジャパンオープンが開催されると、「ああ、シーズンが始まったな」という雰囲気になってきます。

そして10月下旬から11月下旬(12月上旬にかかることも)にかけて、グランプリシリーズ6戦が開催されます。アメリカ、カナダ、日本、中国、フランス、ロシアの6か国で開催される試合のシリーズで、世界のトップ選手たちだけが出場できる大会です。ポイントの上位6選手(組)は、グランプリファイナルに進出します。日本大会は、NHK杯のこと。シーズンによって、開催される国の順番が変わることもあります。

グランプリシリーズの決勝となるグランプリファイナルは、例年12月上旬に開催されます。

選手によって、出場する試合はそれぞれ違ってきます。グランプリシリーズに出場するようなトップ選手たちは、グランプリシリーズは最大2大会への出場と決められており、そのメンバーもISUによって決定されています。

 

日本国内では、9月下旬から全日本選手権にむけた予選大会がスタート

日本国内に目を向けてみると、グランプリシリーズと同時期に、全日本選手権への予選大会が始まります。

9月下旬から10月中旬にかけて、通称「ブロック大会」と呼ばれる、東京選手権や関東選手権、近畿選手権などがスタート。これら各地方の大会の上位者たちが、10月下旬~11月上旬、東日本選手権と西日本選手権に出場します。

この2大会の上位選手たちが、日本最高峰の大会である、全日本選手権に出場できるのです(グランプリシリーズなどに出場している選手たちや、昨シーズンの全日本選手権上位者たちは、シード選手として全日本選手権に出場します)。

その全日本選手権は、例年12月下旬に開催されます。一生懸命フィギュアスケートに取り組んでいる日本の選手たちの憧れの大会であり、シーズンのひとつの大きな節目の大会でもあります。

この全日本選手権を終えたところで、それまでの成績などを考慮して、1月以降の国際大会である五輪や世界選手権、四大陸選手権などへの派遣選手が決まります。

 

冬にはインカレや国体、四大陸選手権や五輪、世界選手権が待っている

これらと並行して、大学生には日本学生氷上競技選手権(インカレ)が、高校生には全国高校スケート選手権(インターハイ)があります。

1月下旬~2月上旬には国民体育大会(国体)もあります。都道府県対抗で行われる国体は、どこかお祭り的な雰囲気もある試合であり、また国内でのシーズン最後の大きな試合になるので、国体を最後に引退する選手も少なくありません。毎年、引退する選手たちの演技後の涙や仲間たちからの祝福が注目されています。 

五輪のあるシーズンは少しスケジュールが変更になりますが、例年1月下旬にヨーロッパ選手権(ヨーロッパ選手の大会なので、日本選手は出場しません)が、2月上・中旬に四大陸選手権が開催されます。

そして、シーズンでもっとも大きく重要な世界選手権が、3月下旬~4月上旬に開催されます(※五輪のあるシーズンは、五輪が最も大きな大会になります)。
このほかにも、ジュニアやノービスの選手たちの大会や、小さな大会もあります。
会場で初めて見た小さな女の子スケーターから「絶対に全部のジャンプを跳ぶ!」という強い意志を感じたり、転んでも楽しそうに演じ続けるジュニアの選手から「スケートが好きで好きでたまらない」という思いが伝わってきたり………そんな風にどの大会でもかならず何人かの、演技に引き込む力のあるスケーターに出会えること、それがフィギュアスケートの醍醐味のひとつだと思います。

そして、フィギュアスケートの醍醐味に少しでも触れたら、シーズンオフに多く開催されるアイスショーに足を運ぶのもの楽しいものです。

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