かつては日本の統治領でした
独自の文化と伝統を育んできたヤップも、近代に入ると世界化の波と無縁ではいられなくなります。スペイン、ドイツの統治を経て、第一次大戦後のベルサイユ条約によって日本の信託統治領となり、第二次大戦中は日米の戦火にも巻き込まれました。ただし、対日感情が悪いということはありません。
戦後はアメリカの統治を経て、ミクロネシアの一州として独立に至っています。初代大統領、現大統領共に日系人であることからも、日本との関係の深さが窺い知れます。
ヤップまでのアクセス
グアムからユナイテッド航空便が火曜・土曜の週に2便、ヤップに飛んでいます。日本各地からユナイテッド航空のグアム行きが飛んでいますので、ほぼ同日にヤップへ到着することができます。土曜の便はそのままパラオまで行きますので、パラオに行く前、あるいは帰り道にヤップに寄るという旅程も時間が許せば可能でしょう(但しヤップ~パラオ間は週1便)。帰りも同じく週2便、水曜・日曜の出発です。
ヤップはミクロネシア連邦の州の一つです。日本人の観光の場合、30日以内であれば原則ビザは不要です。ただし、パスポートの残存期間が滞在日数+120日と比較的長く必要ですので注意してください。
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駐日ミクロネシア大使館
島内アクセス、ホテルなど
高台からコロニアの町並みを望む
【住所】Bldg#1 YVB Main Drive, P.O. Box 988, Colonia, Yap State 96943
【電話番号】691(国番号)-350-2298/5005
【メールアドレス】yvb@mail.fm
ホテルの数は多くはないですが、その中でホームページのあるホテルをいくつかご紹介します。
ダイバー向け高級リゾートホテル。155ドル(税込)~
ダイバー向け高級リゾートホテル。149ドル~
旅行者向け中堅ホテル。93.5ドル(税込)~
旅行者向け中堅ホテル。65ドル~
ヤップ訪問の注意点
ヤップはミクロネシアの中でも最も伝統的な生活習慣を保持しているところです。島民に対して常に敬意を払いながら行動するのは当然として、他にもヤップならではの注意が必要です。- ほとんどの土地が私有地です。石貨の写真を撮る時も、勝手に敷地に入ったりはしないこと。また、人の写真を撮る時も必ず許可をもらうこと。必ず信頼できるガイドと行動し、指示に従うことが重要です。
- ヤップの習慣では女性は太ももを隠すことが求められます。丈の短いスカートやズボンなどは避けること。男性も同様にみすぼらしい服装は礼儀を欠くこととなり、トラブルの元になります。
- 村を訪問するときは、必ずハンドバッグなどを持つようにすること。手ぶらで歩くことは無目的の招かれざる客となり、トラブルの元になります。
- 手編みの籠はヤップの人にとって特別なものです。男性も女性もこの手編みカゴに大切なものをたくさん入れて持ち運びます。カゴの上をまたいだり、許可なく手を触れたりすることは避けましょう。また、手編み製品はヤップで最も人気のあるお土産の一つです。あちらこちらで販売されていますので是非お一つ!
手編みの小物はヤップの人気のお土産。大小よりどりみどり!