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2014年10月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

日本全国の2014年10月のオススメ展覧会・美術展を紹介。東京都美術館(上野)のウフィツィ美術館展、上野の森美術館(上野)のボストン美術館浮世絵名品展 北斎、東京都現代美術館(木場)のミシェル・ゴンドリーの世界一周、東京ステーションギャラリー(東京)のディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい、大分県豊後高田市・国東市の国東半島芸術祭を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

世界でひとつだけの映像作品も作ってしまおう!
東京都現代美術館(木場):ミシェル・ゴンドリーの世界一周

Photo: Bernard Bisson/ JDD / SIPA, 2011, Paris, Courtesy: Home Movie Factory Association

Photo: Bernard Bisson/ JDD / SIPA, 2011, Paris, Courtesy: Home Movie Factory Association

独創的な映像作品で知られるミシェル・ゴンドリー。音楽好きの方にはダフト・パンクの「Around the World」や、ケミカル・ブラザーズ、ビョークなどの、インパクトにあふれたMV(ミュージック・ビデオ)で。映画好きの方には『エターナル・サンシャイン』(2004)や『ムード・インディゴ:うたかたの日々』(2013)などの幻想的であり、皮肉の効いた作品で知られている、現在も大人気の映像作家です。この展覧会は、2部構成で彼の魅力を探る展覧会です。

まず、第1部「ホームムービー・ファクトリー」は、ゴンドリーが独自に考案した映画の製作方法を来場者が実際に参加するワークショップ型の展示です。ゴンドリーが作った12の映画セットを使い、約10人のグループでキャスティング、演出、撮影まで作っていきます。
Photo: Ariane Rousselier, 2012, Moscow, Courtesy: Home Movie Factory Association

Photo: Ariane Rousselier, 2012, Moscow, Courtesy: Home Movie Factory Association


この過程で、ゴンドリーがどのようにアイディア満載の作品を作っていくのかがわかっていきます。大変に長丁場のワークショップですが、だからこそ彼の映像がどうして魅力的に映るのかがわかってくるはず。さらに、自分自身がどんな映像が好きなのか、作りたいのかもわかってくるので二度うれしい!

この展示を体感したあとに、ゴンドリーの作ったMVを鑑賞する第2部、「Around the World in 19 Videos」へ進むと、映像の美しさ、おもしろさだけでなく、どのように作りこまれたのかもわかってくるはず。
時間をかけて、しっかりと楽しみたい展覧会です。
※ワークショップは週3回、定員制です。

■展覧会DATA
展覧会名称:ミシェル・ゴンドリーの世界一周
会場:東京都現代美術館
会期:2014年9月27日(土) ~ 2015年1月4日(日)
開館時間:10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日、11月4日、11月25日、年始年末休館(12月28日-2015年1月1日)
Web: http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/michelgondry.html

次のページでは東京ステーションギャラリー(東京):ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたいを紹介します。


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