業種別:総合商社、金融商品取引業、電気は時給3000円以上
細分類された産業別の一般労働者(短時間労働者以外)の給与から割り出した時給トップ20(単位:千円)。 時給が3000円以上の業種が各種商品卸売業、金融商品取引業、電気業と3つもある/
厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の結果より筆者が編集
また2位は金融商品取引業、商品先物取引業で時給3080円。証券会社や投資顧問会社などがこの業種にあたります。続いて、電気業、学術・開発研究機関、航空運輸業と続きます。いずれも、金融や電気・ガスが多くランクインしていますね。
映像・音声・文字情報制作業(テレビ番組、映画製作、新聞、出版など)、放送業(テレビ局、ラジオ局など)、広告業など人気の職業もランクインしています。
職種別:パイロット5470円、医師4840円、弁護士4600円
最後に職種別の時給をみてみましょう。職種別の一般労働者(短時間労働者以外)の給与から割り出した時給トップ20(単位:千円)。時給4000円以上の高給職種は、パイロット、医師、弁護士、大学教授と難易度の高い職種が並んでいる/
厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の結果より筆者が編集
このどれもが職に就くには難易度の高いものばかり。納得の結果ですね、また、記者や高等学校教員、システムエンジニア、建築士など専門性の高い職種が上位にランクインしています。職種で見ると、専門性が高いと時給が高い傾向にありますね。
現業・技能系でも高時給の職種も
全体の平均時給は1830円でした。上の表はその平均以上の職種です。この中には高収入ランキングなどではあまり見かけない職種もありますよ。電車運転士や電車車掌、発電・変電工は時給2000円以上。また、圧延伸張工、半導体チップ製造工も時給1900円以上となっています。現業系や技能系のこれらの職種は、どちらかというと給料が高いというイメージからは遠かったのではないでしょうか? 日本の製造業を支えるこのような職種もきちんと対価が支払われているようです。これらの職種にも注目していきたいですね。
以上、産業別、業種別、職種別に時給を見てきました。いかがでしたか?就職・転職予定のある人は、時給という観点で労働環境を判断するのもいいですね。