孤高の肉食獣ヒョウ

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単独行動のヒョウ。森の中に潜んでいます

ビッグ5の中でもっともレアなのがヒョウ。生息数が少ないうえ、草原ではなく森の中で生活しているため、めったに見られず、それだけにみんなが「見たい!」と焦がれてしまう、幻の動物です。

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ナクル湖で発見。体色が木の幹と似ているので、見つけにくい

単独生活者で狩りも単独で行うため、バッファローなどの大物は狙わず、主に中型のインパラを獲物としています。木登りが得意で、仕留めた獲物はハイエナやジャッカルなどから横取りされないように、発達したアゴで木の上に引きずり上げてから食べます。また、派手な斑点模様は森の木漏れ日に紛れると保護色となり、これも木が多いところで生活する理由のひとつです。

ヒョウが見られる国立公園
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マサイマラのヒョウ。木登りが得意なので樹上に注目です!

・サンブル国立保護区……ケニアでもっともヒョウの目撃率が高いところ。ナイロビから車で7時間もかかるため、あまりメジャーではないものの、ヒョウを見たい人達に人気の保護区です。公園を横切るエワソニエロ川沿いのロッジで餌付けしていたことから、この付近に出没すること多々!
・ナクル湖国立公園……湖畔のイエローフィーバーツリーが茂る森が生息地で、ここでの目撃談が多く聞かれます。イエローフィーバーツリーの幹の色がヒョウの体色とよく似ているので、忍者のように紛れていますよ。
・マサイマラ国立保護区……数は少ないけれど生息しています。最近はドライバーさんが携帯電話で仲間と情報交換しながら探しているので、目撃率が上がっています。
・アバデア国立公園……森を抱いた国立公園なのでもちろん生息していますが、なかなか姿を現わしません。とはいえ、私の経験では40%ほどの確率で目撃しています。
・アンボセリ国立公園……生息しているとの情報がありますが、20余年の私の経験でも、まだ見たことはありません。

地上最大の生物アフリカゾウ

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肩までの高さは大きなもので4メートル。普段は穏やかな性格ですが、興奮するとサファリカーを倒してしまう“暴れん坊”もいます

言わずと知れた地上最大の動物。アジアゾウと比べても体が大きく、体重は約6トン!とはいえ、アフリカの広大なサバンナで見ると小さく感じるかもしれません。

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マサイマラのアフリカゾウ。ここにいるゾウの群れは比較的小さめです

ゾウは群れで行動していますが、群れをつくるのは実はメスのみで、オスは成長すると群れを離れて単独行動をとるようになります。ポツンと1頭だけ見つけたら、たぶんオスでしょう。群れのボスは最年長のメス。ゾウは死ぬまで成長を続けるので、群れがいたら、中で一番体が大きいのがボスということです。視力が弱い一方で臭覚に優れ、匂いで水場を探したり、あたりの状況も鼻で嗅ぎ取っています。

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睡魔に勝てず……

体の大きなアフリカゾウは横になって眠ってしまうと、重たい体重で内臓に負担をかけてしまうため、立ったまま少しだけ睡眠をとります。とはいえ小さな子どもは上手に眠れず、つい寝入ってしまってバッタン。それをお母さんが鼻で起こしているような場面に、しばしば遭遇するでしょう。賢い子はお母さんの体にもたれて寝ていますよ。

アフリカゾウが見られる国立公園
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潤いを求めて湿原にやってきます。アンボセリ国立公園で

・アンボセリ国立公園……ケニアでアフリカゾウの密度がもっとも高い国立公園。群れが有する頭数も多く、大きな群れだと軽く30頭を超えます。
・アバデア国立公園……2つしかない宿泊地のいずれのロッジも目の前に泉があり、群れでやってきます。またミネラルを撒いているため、常にいるといっても過言でないほど、アフリカゾウの目撃率は高いです。
・マサイマラ国立保護区……間違いなく目撃可能です。
・サンブル国立保護区……ほぼ100%目撃可能。特に川沿いは水浴びにやってくるので、狙い目です。
・ツァボウエストとツァボイースト国立公園……赤土に染まった通称“レッドエレファント”が見られます。
・ナイロビ国立公園とナクル湖国立公園……アフリカゾウは人が住む近くには生息しない性質があり、この2つの国立公園では見られません。