モノクロ写真は光と影を読みながら撮る
カラー写真を撮るように色を意識した目線で撮ると失敗するということは、モノクロ写真を撮るときは別の意識を持たないといけないということです。
カラー写真が色を写すのに対して、モノクロ写真は光の強弱を写して写真にしています。わかりやすく言えば光と影の部分に意識を持って撮るということです。
光と影といきなり言われてもどこを見ればいいのかわかりにくいかもしれません。わかりやすいのは、太陽光が差し込んできて光と影のコントラストが強い場面。光のコントラストが強い部分を一度モノクロ撮影してみるとその理由がより理解できるはずです。
作例では、太陽光が葉の間から差し込む場面を撮影したもの。カラー写真では、光が葉を透かしているところなどがきれいに写っていますが、これをモノクロで撮ると一転明るい部分と影の部分が明確になります。
このような光の強弱がわかりやすいシーンから撮り始めるとモノクロ写真を撮るときのコツがつかみやすいでしょう。モノクロ写真を撮り進めると、カラー写真を撮っていたときとはまた違った撮影の意識が芽生えてきます。
光と影で構成するモノトーンの世界は、シンプルながら美しいもの。これまでカラー写真に慣れてきた目には新鮮に映るかもしれません。
デジタルカメラの設定を変更するだけでモノクロ写真は簡単に試せます。ぜひモノクロ撮影の世界も体験してみてはいかがでしょうか。
モノクロ写真で波の動きを撮った作例を2点あげておきます。