思い出の記録には「脇役」をたくさん入れる
大きなイベントが無事終わると、子どもたちはホッとする一方、しばらくはその思い出でいっぱいになっています。写真やビデオを見ながら当日のことを振り返る、クールダウンの作業も楽しいですね。ところで、我が家にとっては我が子が主役のイベント。映像を撮る際に、我が子の姿ばかり追っていませんか? ぜひ、登園前の自宅内や出発するとき、道中、お弁当時や帰宅途中などに、抱負や気持ちをインタビューしてみましょう。また、行事中は、家族の表情や言葉、先生の様子、我が子とお友だちのやり取りなどのほか、少し視野を広げて園やその周辺の景色も記録に収めてみましょう。写真は、お母さんやお父さんのコメントつきで整理しておくといいですね。こんな「脇役」がたくさん入った記録は、いずれ見返した時に、当日の親子の気持ちや情景が鮮やかによみがえってくるドラマになりますよ。
理解が楽しみにつながる
行事が終わると保護者の感想を募集する園もあるでしょう。フィードバックは園生活を楽しむために大切です。「もう少し親子でやる種目がほしかったな」「このクラスの子たちにはもう少し難しいことができるのではないか」などの物足りなさを感じても、そこには先生たちの明確な目標や方針がある場合もあるでしょう。疑問に思ったことは質問することでより園生活を理解すると、行事もさらに楽しく迎えることができると思います。保護者どうしも、普段はお迎え時間が重なる人ぐらいしかお互いに話したことがなかったりするものですが、保護者主催の卒園イベントなどに向けて一緒に作業をすると、急激に仲良くなり、「もっと前からもっと色々話しておけばよかった」という気持ちになることがあるものです。「保育園を通した地域のネットワークの中で子育てをしている」と実感できることは、核家族で子育てをしている場合は特に、安心感にもつながります。
乳児クラスの頃には長いように見えた卒園までの道のりも、過ぎてしまうとあっという間。親子、園と家庭、保護者どうしが理解を深めるために、楽しみながら行事を活用してみてください。
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