家族旅行・子連れ旅行/家族旅行・子連れ旅行のノウハウ

食物アレルギーでも諦めない…家族旅行のススメ(2ページ目)

食物アレルギーがあると外食もままならず、旅行なんて完全に諦めている…… そんな方も多いのでは? 昨今は、アレルギーに関連するサポートも増えています。家族旅行は、親子の絆を築き、お子様の心身の成長に良いのは勿論、 毎日お子さんのアレルギーと向き合っている親御さんのリフレッシュにも良い機会。それぞれのお子さんの状況にあわせたサービスをうまく利用して、お出かけしてみてください。

村田 和子

執筆者:村田 和子

旅の準備・お得・便利ガイド

アレルギーっ子が旅行に出るときに確認するポイント&注意点
(※QOLトラベル代表 栩野浩氏 監修)

QOL

お話を聞いたのは…QOLトラベル 代表 栩野 浩氏

■医療機関の確認
「まず、旅先に24時間救急対応できる医療機関が近くにあるか?を必ず確認してください。アナフィラキシーショックの場合、30分以内に医者にかかる必要がありますので、これは特に重篤なアレルギーのあるお子さんをお持ちの方は必ず調べてください。」と栩野氏。

※診療時間などは、事前に直接電話で確認をする等、二重チェックをして万全を期する方がいいでしょう。

■アレルギー対応食のレベルの見極めをする
宿を選ぶ際には、「アレルギー対応食のレベルの見極めが肝心(栩野氏)」といいます。その際、宿泊飲食施設が、どこまで、もれなく正確に食材と調味料を開示してくれるかが大切で、「対応できるアレルゲンについて」「調味料はどうなっているのか?」「使用する材料の一覧を提示できるか」「調理法を指定することはできるか(EX:卵は固ゆでにしてくださいなど)?」などがポイントになります。

重篤なアレルギーの場合は、調理器具の残留物で発症してしまうケースもある為、調理器具がアレルギー対応専用のものかどうかを聞くのも大切。こういった一連のオーダーに対して、状況を真摯に聞き入れ対応に前向きな宿と、綿密に事前打ち合わせをするのが理想です。

反対に「面倒くさそうな印象、あるいは安請け合いする場合は、避けたほうが無難(栩野氏)」。というのも、各施設にとって、アレルギーの受け入れは責任があり慎重を期するはずなのですが、理解不足から安易に考え、結果、発症してしまうケースが、実は少なくないそうです。

■他の注意点は?
その他にも「エピペンは高温のところが苦手なので、持ち運びの環境にも配慮を。旅の計画がある程度決まったら、かかりつけのお医者様に旅行をすることを伝え、注意する点などの判断を仰ぐことも忘れずに。」と栩野氏。

※事前準備など大変なことは多いですが、それ以上に、旅で得るものも多いはず。ぜひ、チャレンジをしてみてくださいね。
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