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復活したトヨタ・ランドクルーザー70の魅力とは?(2ページ目)

ランクル「ナナマル」の愛称で親しまれてきたトヨタ・ランドクルーザー「70」シリーズが期間限定で現代に復活した。ファンならずとも注目の復刻版ランクル70の魅力とは?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

顔つきを中心に現代風にアレンジされたランクル70

ランクル70

写真のバンは、全長4810×全幅1870×全高1920mmで、ピックアップは5270×1770×1950mm

さて、復活を果たした期間限定のランクル70には、バンとトラックのピックアップが用意され、パワートレーンは「4.0L V6+5MT」の組み合わせのみで、前者は360万円、後者は350万円という設定。

エクステリアは、フロントマスクを現代的に変えているほか、ウインカーをヘッドランプと一体化するなど、モダンにまとめられている。マニアをのぞき、当時の雰囲気を楽しむには大きな障害にはならないだろう。

そのほか、30周年記念の専用エンブレムをAピラーの下側に装着したり、インテリアも現代的なデザインにリファンされたりしている。

装備では、レバーでH2、H4、L4の選択が可能なパートタイム4WDを用意し、前後の電動デフロックはオプションになるほか、フロントバンパーに内蔵される電動ウインチもオプションになる。

最大の魅力は先述したように、トヨタが「最強のランクル」と謳う悪路走破性や高い信頼性などで、日本でその真価を発揮するには、専用オフロードコースしかないだろう。

ファンは即決でも、ファッションで乗るには高めのハードルも

ランクル70

バン、ピックアップともに5人乗り。オーディオレスが標準になるが、マニュアルエアコンを標準装備する

ファンにはたまらない復活ではあるが、ファッションとして乗るには、コミコミで軽く400万円を超える価格、MTのみ、プレミアムガソリンを指定し、JC08モード燃費で6.6km/Lというランニングコストなど、まさに乗り越えるべきハードルは少なくない。

一方で、ランクル70を「新車」で「ディーラー(トヨタ店。大阪地区は大阪トヨペット)」で買えるのは、中古で探すよりもある意味リスクが少なくハードルが低いとも考えられる。

それでも、過去に廃番になったモデルを現代風にアレンジしているとはいえ、ファンの熱意に応じて復活させたのは英断には違いない。

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