家計の「節約」だけでは限界がある
家計を上向かせたい、貯蓄を増やしたい、ゆとりのある生活をしたい……と思うなら、毎月のやりくりや節約だけでは無理です。なぜなら、子どもの成長と共に家計の支出は増えますが、収入は同じようには増えていきません。節約だけで頑張っても、子どもが大学進学する頃には家計はショートします。やはり、夫婦共働きでしっかり世帯収入を上げていかなくては、ゆとりある生活は送れません。
「パート以上の収入」と「やりがい」を継続的に得るには
女性は結婚や出産・育児、介護といったケースで離職する可能性が高いという現実があります。そこを見据えることが大切です。パート程度の仕事で良いというなら、基本的に「誰でもできる仕事」なので、「パート以上の収入」や「やりがい」を継続的に得ることは難しくなります。女性でもそれなりの「収入」と「やりがい」を得ることができる仕事となると、以下のような選択肢が絞られてきます。- 産休・育休等がしっかり完備された企業や公務員
- 離職しても、再就職しやすい資格職
- 自由度が高い自営業
学生時代にこのように考えることができ、勉強を始めれば一番良いのですが、大人になって気付くケースが少なくありません。私自身、結婚し子どもを授かり仕事を辞めた後、次第に家計が苦しくなって初めて気が付きました。得意なことも資格も無い自分が満足する仕事に就けるほど世の中は甘くない、とハローワークで涙したこともあります。
子どもにお金のかかる10年後にはしっかり稼げるようになる
しかし、ファイナンシャル・プランナーの資格を取り、独立開業してからは少しずつ収入を増やすことができるようになりました。私の場合自営業でゼロからのスタートなので開業後すぐに高収入を得ることができるわけではありません。最初は収入面の不安が募りましたが、そんな時、義理の姉に「子どもにお金のかかる10年後にしっかり稼げるようになっていればいいじゃない!」と言われました。夫の収入だけで生活できるように家計をシンプルにし、自分は好きな仕事でしっかり稼げるように経験とスキルを磨いていけるようにしました。自営業なので時間の使い方は自由度が高いため、家族や子ども達との時間を確保しやすいのもありがたいことです。
50歳・60歳になっても今の働き方でいいのか?
年齢を重ねると体力的な問題や、定年後の生き方についても考えるようになります。それらをしっかり考え、柔軟に働き方を変えている女性を紹介します。■50代後半女性Aさんのケース
長年、正社員として働いてきたけれど、40歳半ばの頃、60歳までこの働き方でいいのだろうか?と疑問を感じ、仕事をしながら興味のあったことの勉強を始めそれらに関する資格も取得しました。50歳の時、早期退職者の退職金上乗せ制度を利用し、退職。その後は資格取得やこれまでの人間関係のご縁で仕事をいただき、いくつかの仕事をかけもちして稼いでいます。50代後半になった今は、体調のことも考え60歳以降は仕事の量も調節しながら働けるまで働き社会と関わっていきたい。
Aさんは、今でも勉強熱心で、常に経験とスキルアップを努めています。クライアントや社会へしっかり奉仕しているので今後の収入も増えることでしょう。
将来の自分に投資しよう
今、現実に生活に困っているのであれば、誰でもできる仕事ですぐにお金を稼ぐ仕事が必要ですが、夫の収入や預貯金があり、生活に困らないのであれば、更なる収入アップや、やりがいや生きがいを感じられる仕事ができるように、将来の自分に投資してみてはいかがでしょうか?ゆとりある生活と生きがいがあれば人生は更に輝きます。なんとなく流されて生きているのではなく、自分で自分の人生を生きている実感を得ることができます。女性も、収入アップやお金を稼ぐことをしっかり考えていく時代になったと感じてなりません。
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