景気拡大が続く米国株は、外国株投資の大本命
中国以外の魅力的な投資先として、戸松さんは米国株をあげます。「世界最大の株式市場である米国株式市場には、世界の成長企業が集まっています。しかも、米国に上場する大きな企業の多くが、米国だけでビジネスをしているのではなく、世界中で売上げをあげるグローバル企業です。そのため、世界中から投資資金が流入しています」(戸松さん)
今後も米国の景気拡大が続き、かつ当面は欧州や日本が金融緩和政策が継続して低金利が続くことを考えれば、金融緩和政策で市中に出回った潤沢な資金が米国の株式市場に流入する可能性があります。そうなれば、米国株はさらに押し上げられることが期待できます。
「米国株の有望なセクターとしては、今後の成長が期待できるインターネット関連やシェールガス関連、バイオ医薬品関連があげられます。たとえば、インターネット関連では、モバイル広告で60%のシェアを持つグーグルや、世界最大のショッピングサイトのアマゾン、シェールガス関連では油田サービスで世界最大手のシュルンベルジェ、バイオ医薬品ではHIV治療で世界首位のギリアド・サイエンシズなどの銘柄で、今後の成長と株価上昇が期待できそうです」
外国株に投資する場合も、日本株の場合と同じように、9月から10月に株価が調整するタイミングを待ってから購入するのがポイントです。株価上昇と円安外貨高によって得られるキャピタルゲイン(価格上昇で得られる利益)を狙うだけでなく、高利回りの配当を享受しながら、じっくり保有してみては?