日本株は年末には1万7000円超えをめざす
日本株の低迷はいつまで続くのでしょうか。オールアバウト・株式ガイドの戸松信博さんは「年末には日経平均株価が1万7000円超えをめざす展開もありえる」と言います。「前回お話したとおり、米国経済は改善しています。10月にはQE3(量的緩和政策政策第3弾)が終わる予定ですが、それは米国で景気が改善している証拠でもあるのです。事実、米国では、新規住宅着工件数や住宅価格が上昇するなど、内需が拡大しています。とすれば、秋口以降には、日本や中国、アジア新興国の企業にクリスマス商戦に向けた注文が入ってくるはずです。それは日本株にとってプラスの材料です。また、その頃には、来年の米国での利上げも視野に入って来ますから、米国の金利も上昇してくる。そうなれば円安、株高が進むでしょう。ドル円レートは年末に1ドル=110円もありえます」
つまり、9月~10月に株価が下がったところは買いのチャンスです。そのタイミングでは、どのようなセクターの株を仕込むのがいいのでしょうか。
「年末までは、円安メリットのある大型株に魅力があります。セクターとしては、需要が伸びている半導体関連や自動車関連が面白いでしょう。たとえば富士重工もそのひとつ。トヨタ自動車や日産自動車も良さそうです。また、海外売上げ比率100%で円安メリットが大きい三井海洋開発も要注目です。半導体や自動車関連は、大型の銘柄だけでなく、関連の中小型株にも好業績の企業があります。今後、業績を上方修正する可能性のある銘柄もありますから、それを狙うのもいいでしょう」
年末にかけては日本株から目が離せない展開となりそうです。