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デパート積み立て「百貨店友の会」メリットデメリット

デパートの積み立てをご存じでしょうか。「百貨店友の会」などともいい、一般的に1万円を積み立てていくと、1年後に積立額と同じ1万円分がボーナスとして上乗せされ、そのデパートで使える13万円分のプリペイドカードなどがもらえるというもの。デパートをよく利用する人には大変オトクなのですが、注意点もアリ。今回は、メリット・デメリットを4つずつお伝えしたいと思います。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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デパート好き必見!「百貨店友の会」メリットデメリットとは

デパートでよく買い物をする方は、長所短所を理解したうえで検討してみては?

デパートでよく買い物をする方は、長所短所を理解したうえで検討してみては?

洋服やコスメ、バッグ、雑貨、食品など、デパートでの買い物が好きな方も多いのではないでしょうか。実はガイド西山もデパートが大好きで、ここ十数年以上利用しているのが「デパート積み立て」です(「百貨店友の会」ともいいます)。

デパート積み立てとは、一般的に、毎月積み立てていくと、1年後に積立額1ヵ月分の金額がボーナスとして上乗せされ、そのデパートで使えるプリペイドカードや金券でもらえるというもの。

1万円の積み立てなら、12万円の積み立てで13万円分使えることになるので大変オトクです。ただし「うっかり使いすぎてしまう」などの注意点もあります。
今回は、メリットとデメリットを4つずつお伝えしますので、ぜひご覧ください。

●メリット1●年利回り換算で、なんと15%以上に!

12万円が1年後に13万円分になるということは、年間利回りが8.3%になります。ただしこれは、12万円をじっくり1年間運用した場合の数字。

実際には、毎月1万円ずつ払っていくため、はじめの1万円は1年間運用していますが、さいごに積み立てた1万円はたった1ヵ月しか運用していないことになります。
その点を考え合わせると、年間利回りで、なんと15.83%に! 大変オトクですよね。

●メリット2●利益に対して、税金がかからない

定期預金などの金融商品は、利益に対して基本的に税金がかかります。例えば金利1.0%の定期預金なら、10万円を預けると1年間で1,000円の利子が付きますが、税金が20%かかるため、200円を差し引かれた、残りの800円が自分の手元に入ります。
(ただし、2013年1月から2037年12月末までは、復興特別所得税が上乗せされています。正確には、20.315%の税金がかかるため、203円が差し引かれ、手元に入る利子は797円になります)
ところが、デパート友の会は、上乗せされたボーナスに対して税金がかかりません。まるまる、自分の手元に入るというわけです。

●メリット3●「デパート代」として、先に準備することができる

「憧れのバッグや洋服を買いたい」「お中元やお歳暮として利用したい」というときも、デパート友の会の利用は向いています。まとまった出費のために、1年前からコツコツと積み立て、確実に準備していくことができます。先に貯蓄を確保する「先取り貯蓄」にも似ていますね。

例えば、月々1万円を積み立て、「そのデパートで使うお楽しみの予算を、年間13万円にする」という活用法もあります。1年後に、まとまって13万円分を手にできるのは、結構うれしいものです。

●メリット4●割引券やセール情報などが入手できる

「友の会」の加入者は、さまざまな特典が利用できます。デパートによって異なりますが、お中元やお歳暮の時期に5%の買い物割引券がもらえたり、会員限定のセールがあったり。そのデパートで行われる展覧会の無料チケットが送られてくる場合もあります。

定期的に送られる会報誌に、セール情報やブランド出店情報なども載っているので、そのデパートと濃く長くお付き合いしたい場合にぴったりです。


次に、デメリットを紹介します。

●デメリット1●先払いした安心感で、安易に使ってしまいがち

1万円を積み立てていくと、1年後には13万円分の買い物ができることになります。13万円というと大きな金額ですが、お金は既に支払っているので、つい気が緩んでしまうことに注意。買おうかどうか迷った時に、「このプリペイドカードがあるし」と、余計なものまで買ってしまいがちです。

無駄遣いのクセがついたら台無し、いやマイナスになってしまいます。「本当に必要かどうか」「現金でも買いたいかどうか」を、一度考えてから使いたいですね。

●デメリット2●決められたデパートでしか使えない

例えば、三越伊勢丹の「エムアイ友の会」で積み立てていった場合、満期になって受け取ったカードを使えるのは、三越や伊勢丹など、決められた店舗のみ。(当たり前ですが)高島屋や大丸などでは使えません。また、よく通っていた店舗が閉店してしまった場合は、遠くの店舗までわざわざ出かけなくてはなりません。

今後、確実にそのデパートで使うことを想定してから積み立てを始めるようにしましょう。そして満期が来たら、計画的に使っていきたいですね。

●デメリット3●紛失などに注意が必要

1万円積み立てた場合、12万円+ボーナス1万円で、13万円分の金券やプリペイドカードをもらうことになります。13万円というとかなりの大金。1万円札13枚をお財布に入れている方はあまりいらっしゃらないと思いますので、取り扱いには十分注意が必要です。

特に、満期金の全額を、1枚の友の会のお買いものカードに入金する「プリペイドカード式」の場合は要注意(プリペイドカード式の方が多いようです)。

万一紛失した場合、所定の手続き(友の会カード再発行手数料として300円+税などがかかる)により、残額を再チャージしてもらえる場合もありますが、盗難により利用された場合は取り戻すことができないので、十分注意しましょう。

●デメリット4●万一デパートが倒産した場合、全額戻らない可能性がある

万一ですが、そのデパートが倒産してしまったら、全額戻らない可能性があります。銀行の普通預金や定期預金であれば、万一銀行が破たんしても、元本1,000万円とその利子に対しては保護されますので、ここは預金と大きく異なる点です。

経営状況などをチェックし、リスクがあることを理解したうえで入会するようにしましょう。


いかがでしたでしょうか。上手に使えば、非常にお得なデパートの積み立て。デメリットも十分気を付けながら、活用してみてくださいね!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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