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『テラスハウス』のルーツを探る

9月終了が突然に発表された人気番組「テラスハウス」。その先行きはまったくわからないが、だったら逆に「テラスハウス」のルーツ探しをやってみようというのが今回の企画です。若い人にとっては、名前しか知らない番組や名前も知らない番組がたくさん出てきますから、あしからず。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

ひとまずは9月で終了

数あるバラエティの中でも、いまいちばん若者層の関心(いい意味でも悪い意味でも)を集めていると言われるプログラム「テラスハウス」(フジ系 毎週月 後11:00~11:30)。ネットニュースでも頻繁に取り上げられてきた番組ですが、先ごろ「9月で終了」することが発表されました。

10月以降の新番組は未定のため、番組が完全に終ってしまうのか「テラスハウス2」的なものが始まるのか? 現時点では全くもって不明です。ただこのニュースが大反響を巻き起こしたのは、多くの人が興味を持って見ていた何よりの証拠でしょう。

そんな「テラスハウス」の前身番組と言えば、誰もが「あいのり」(フジ系)を思い出すのでは。この2番組は恋愛バラエティともリアリティショーとも呼ばれてきましたが、当然ですがどちらのジャンルにもルーツと言える番組があり、そこからの流れがあってこそ「テラスハウス」が熱狂的なファンを集める面白さを発揮してるわけです。

アメリカ直輸入だけに、いちおうの元祖?

まずはルーツ探しの前に、字面はよく見るけれど、正確な意味は以外に知られていないリアリティショーについて、簡単に説明します。一般的な定義としては「一般人、あるいは無名の芸能人の行動や発言をカメラが追う形式の番組」とされてます。ただ、この定義の一部に抵触する場合であっても、リアリティショーと呼ばれる場合も多々あります。

そんなリアリティショーの本場アメリカでの人気番組を、そのまま日本へ移植したのが2002年の「サバイバー」(TBS系)。一般的にはこれが日本でのリアリティショー第1号と言われています。というのも、それまでリアリティショーという用語自体、広く知られていなかったのですから。それに加えて「リアリティショー日本初上陸」という、「サバイバー」の宣伝方法も影響しているようです。

番組コンセプトは、無人島に集まった十数名の男女が、コミュニケーションを取りながらも、たった1人の勝ち残りを目指して競うというもの。アメリカでの人気と比べると、日本では今ひとつの感があり、これ以降、欧米流のリアリティショーが日本でオンエアされることは、ほとんどありませんでした。
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