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神か?悪魔か?世界を二分する戦い「イングレス」

「Ingress」(イングレス)はGoogleが提供するスマホゲームで、AndroidでもiPhoneでも遊ぶことができます。概要を一口に言うと、2つの陣営に分かれた陣取りゲームなのですが、ただ単にスマホの画面内でだけ戦うのではなく、現実世界のなかを歩き回りながらゲームをプレイする“仮想現実”ゲームなのが特徴です。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

「Ingress」(イングレス)はGoogleが提供するスマホゲームで、まず最初にAndroid版がリリースされました。最近ではiPhone版も出て、日本でも知名度があがって大きくブレークしているため、知っている人も多いことでしょう。ゲームの概要を一口に言うと「2つの陣営に分かれた陣取りゲーム」なのですが、ただ単にスマホの画面内でだけ戦うのではなく、現実の世界のなかを歩き回り(走り回り?)、ゲームをプレイすることになります。

ゲーム世界

現実世界をゲームステージにするイングレス


GoogleのIngress公式サイトのURLアドレスは以下、ここからiPhone版とAndroid版をダウンロードすることができます。

■Ingress 公式サイト

イングレス

イングレス公式サイト


どんなゲーム?

このゲームのストーリーは科学者チームがある神秘的なエネルギーを発見したことに始まります。これはエキゾチックマター(XM)と呼ばれるもので(そのエネルギーがどんなものなのかまだ謎)、その力が人類を2つにわけてしまいました。

エンライテンド(覚醒者)はこのエネルギーの力を受け入れようとしている勢力で、レジスタンス(抵抗勢力)というのは、今までの人類の伝統を守って生きていこうとする勢力です。プレイヤーはこの2つの勢力のどちらかを選んでプレイしていくわけです。現時点(2014年8月)では、世界的にはこの2つの勢力の力は拮抗しており、互角に近くなっています。

まず、プレイ画面の地図で周囲を見回すと、青や緑のゾーンがあります。

この色はどちらの勢力がそのエリアを支配しているか?を表しています。緑がエンライテンド、青がレジスタンスが支配するゾーンです。この色が変わっているゾーンを「コントロールフィールド」と呼びます。

エンライテンド

グリーンはエンライテンドに支配されたフィールド


レジスタンス

ブルーはレジスタンスに支配されているエリア


このゲームはスマートフォンで遊ぶゲームなのですが、スマートフォンだけで完結するゲームではありません。どういうことかというと、スマートフォンのアプリを使い、プレイヤーが自分自身で歩き回り、様々なミッションをこなしていく必要があるのです。

ゲームの鍵を握るポータル

このコントロールフィールドというのは3つの「ポータル」をリンクして作られた三角形のゾーンです。

このポータルというのがゲームのキーになります。ポータルはエグゾティックマターが流れ出す場所で、有名な建造物、神社などの神聖な場所などがそれにあたります。

神社

神社も代表的なポータルスポット


スカイ

ポータルになれるのは有名なスポットや特徴的な場所。写真はスカイツリーでもちろん、ポータルがあります。


スカイ周囲

スカイツリーの周囲はエンライテンドが支配している。


ポータルとなる場所はプレイヤーが申請して登録することもできますが、現時点ではポータルの申請ができるのはAndroidだけで、iPhoneでは申請ができません。

さて、プレイヤーがどうやってゲームを進めていくかというと、そのキーになるのがポータルです。

とりあえず「ハック」

マップ上でポータルをタップすると、そのポータルの情報とともに、行えるコマンドが表示されます。

ポータル情報

ポータルの情報を表示したところ


ここで「HACK PORTAL」をタップするとハックが実行され、アイテムを入手することができます。このハックはポータルの40メートル以内に近づかないと行うことができません。

ところで、同じハックしても敵のポータルと味方のポータルでは違いがあります。

まず、ゲットできるアイテムが味方ポータルの方が多くなります。また、敵ポータルでは100APをゲットすることができるのですが、攻撃を受けてXMを消費することがあります。「AP」というのはRPGの経験値のようなもので、自分が次のレベルに上がるために必要になります。

  • レベル1から2に上がるには 2500AP
  • レベル2から3に上がるには 20000AP
  • レベル3から4に上がるには 70000AP
のAPを稼いでいることが必要になります。

Ingressは自分で歩き回ってポータルを攻略する必要があるので、ちょっとレベルをあげるためでも、かなり自分で動き回る必要があります。

正直歩くと疲れるので、自転車やバイクで移動できるとより効率的にポータルを攻略できるでしょう。

味方ポータルをリンク

レベルを上げるためには、まずは敵のポータルをハックしてAPをためていくのが1つの方法ですが、味方のポータル同士を「リンク」することでもAPを得ることができます。ちなみにリンクの線は交差することができないというルールがあります。

リンク

リンクできるポータルを検索しているところ


2つのポータルをリンクすると、313APを得ることができ、ハックよりもAPを多くゲットできます。そして3つのポータルをリンクし三角形を作ると、自動的にコントロールフィールドが作られ、1250APがゲットできます。

ポータルをリンクするためには、離れた場所にあるポータルのポータルキーを持っている必要があります。ポータルキーはそのポータルをハックすることで手に入れることができます。

ポータルの敵・味方

通常、ポータルはどちらかの陣営に属していて、青や緑色になっているわけですが、ポータルはResonatorを設置することで、その陣営のものになります。1つのポータルには8つのResonatorを設置することができます。

敵のポータルを攻撃し、そのすべてのResonatorを破壊すると、白い中立のポータルになります。そのポータルにResonatorを設置すると、その陣営のポータルになります。

敵ポータル攻撃

敵のポータルを攻撃しているところ


そして、ハック、ハック、ハック

ビギナー向けのゲームプレイのヒントとしては、レベルの低いうちはポータルをハック、ハックでAPを稼いでポータルキーやアイテムを集め、少し慣れてきたら、リンクで経験値を稼ぐようにするといいでしょう。

最後に:「リアル課金」て何だ?

このゲームはGoogleの提供にて無料で遊ぶことができるのですが、プレイヤーの間では「リアル課金」という言葉が飛び交っています。

「移動を楽にするために自転車を買っちゃったよ、高いリアル課金だな」とか、「暑いから毎日、ドリンクをコンスタントにリアル課金してます」、というようなことです。

このリアル課金というのは、Ingressを遊ぶには戸外を動き回る必要があるため、そのためにいろいろなコストがかかるという意味です。Ingressは現実の経済も回るようにしてくれる素晴らしいゲームですね。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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