よさこい(YOSAKOI)系の祭りの歴史
1954(昭和29)年、高知の商工会議所が中心となって第1回のよさこい祭りが始まりました。地元に伝わる「よさこい節」をもとに、曲と踊りができました。それ以降、現在に至るまで60年以上にわたり高知の夏を彩る祭りとなっています。そして、1992年、当時北海道大学の学生だった長谷川岳氏が、高知のよさこい祭りに感銘をうけ、北海道札幌市にYOSAKOIソーラン祭りを創設。これが大成功したことで、よさこい(YOSAKOI)系の祭りはまたたく間に全国各地に広がっていきました。よさこい(YOSAKOI)系の祭りの基本的形式は?
伝統的なお祭りが「町会」や「青年団」といった単位で祭りに参加していくように、よさこい(YOSAKOI)系の祭りでは、学校・職場・親しい仲間内などで「チーム」を作って踊りに参加します。また、この他に祭り自体の運営スタッフが参加することもあります。よさこい(YOSAKOI)系の祭りは、一言で言えば「手に鳴子をもち、民謡の一節をアレンジした曲を作曲すれば、あとは自由にパフォーマンスを作れる」お祭り。こうした自由なところが、若者を中心に大いに受けたといえるでしょう。
以下、よさこい(YOSAKOI)系の祭りでの、おおまかなルールです。
鳴子
- 鳴り物:手に鳴子(なるこ)を持って踊る(例外もあり)。
- 音楽:曲のどこかに「祭り開催地の地元の伝統民謡」(高知の場合は「よさこい節」、札幌の場合は「ソーラン節」)を入れた5分程度のオリジナル曲を各チームが作曲する。この手の曲を専門に作る作曲家もいる。
- 音響:地方車(じかたしゃ)と呼ばれる、音響設備を搭載したトラック。パレードでは地方車を移動させながら音や声だしを行う。
- 衣装:各チームがオリジナルの衣装を毎年考える。着物や半纏などをベースにした、和風アレンジの衣装が多い。
- 踊り:「鳴子を鳴らしながら前進する踊り」であれば各チームが自由に振り付けを考えることができる。
また、多くのよさこい(YOSAKOI)系の祭りにはコンテストがあり、優秀なチームは表彰されるようになっています。