「聞き上手」の特徴・ポイントとは?
オウム返しなど、不自然な「聞いていますアピール」より、しっかり目を見て笑顔でいるほうが、自然で温かいはず
実践でお教えしたいところですが、文章で伝えられる範囲で、お伝えしたいと思います。
「カウンセリング」と「聞き上手」は違います
聞き上手のコツとして「相手の言葉のオウム返し」「ミラーリング(相手と同じ姿勢やしぐさをする)」という手法がよく挙げられます。でも、以前にもお伝えしましたが、私はお勧めしません。これは、一般的なカウンセリングのテクニックです。過去に体験取材で、このようなカウンセリングを受けたとき、なんだかバカにされているような嫌な気分になったので、自分がカウンセリングするときにも、私は、この手法は使いません。
「声のトーン(声量も)」と「テンポ」は合わせます。また、「表情」も自然な範囲で話題に合わせます。
大きくて元気な声は、大勢のなかではいいとして、二人きりなど少人数で話すシチュエーションではお勧めできません。とはいえ、あまり声が小さくても、おどおどした印象を与えるので、そこはバランスです。
相手のテンポが掴めない間は、心持ちゆっくりめに話しましょう。「自分の話を受け取ってもらえる」という安心感を持ってもらいやすいはずです。
強引な「共感」の相槌はNG
サバサバ系の女子は、移動中などの会話で、姉御キャラを取り払った等身大の自分を見せるのがポイント
- 「はいはいはいはい」
- 「なるほどねー」
といった軽い相槌はNGです。「ノリの良さ」「元気さ」をアピールしたいのなら別ですが、女性として好印象を持ってもらうには少し控えめに。話を遮っての相槌はもってのほか。
- 「へぇ~ そうなんだ?」
- 「それは、すごいね!」
- 「なるほど、勉強になります!」
といった、「感心」や「受容」の相槌を打ちましょう。
また、「お気持ちはわかります」といった「わかったふり」は、深刻な話題ではNGです。聞き上手になるには「共感」が大切ですが、悩みや深刻な話題では「それは大変でしたね」「想像もできないなぁ」といった、客観的な相槌を打ちましょう。謙虚さのある共感のほうが好印象です。
相手の表情や姿勢をチェック
興味のある話題になると、人は瞳をキラキラさせたり、姿勢が前のめりになる傾向にあります。乗り気ではない話題のときには、背もたれにしっかりもたれた状態になり、目は細くなりがちです。それをチェックして、彼がどんな話題が好きなのかを見抜くことも重要です。乗ってきてくれないからと、一生懸命、解説するのは押しつけになりがちなので気をつけて。少し話題を変えてみましょう。
日ごろからアンテナを張っておく
座る場所が隣り合わせのほうが、会話が弾むこともあります
知らなければ上辺だけの曖昧な受け答えになり、話を弾ませることができないからです。
例えば、著名人のインタビューに於いては、その方の実績や公式ブログなどをしっかりチェックします。本職以外に何らかの活動をしておられるとわかった場合は、情報収集は、その分野にも及びます。あくまでも「質問」のための情報収集であり、同等に盛り上がるには、さらなる詳しい情報が必要です。
彼の興味ある話題について調べておき反応できれば、彼も喜ぶはずです。
ただし、彼の一番の得意分野や仕事については、彼を越えるほどの情報を集めようとがんばる必要はありません。彼に「教わる」という姿勢があったほうが、彼も喜んで教えてくれるはずです。
ポイントは「興味」と「感心」……少し褒めつつ質問を
大自然のなかというシチュエーションは、「素」の自分をさらけ出しやすいので、子ども時代の話も盛り上がるはず
- 「わぁ、そうなんですか!」
- 「それはすごいなぁ!」
- 「えー、そんなことがあったんですね!」
と、感心しながら褒めましょう。
そのうえで、話題に興味を持って質問します。
- 「よく知らないので、○○について、もう詳しく教えて」
- 「その○○って、○○のことでしたっけ?」
前回、初対面ではプライベートな話は禁物と書きましたが、デートに持ち込めた場合は別です。
- 「出身地はどんなところなんですか?」
- 「小さいころ習い事してた?」
- 「中学と高校の部活は?」
- 「小学校で何の係だった?」
など、子どものころについて質問してみるといいでしょう。「係」や「委員」は盛り上がりますよ。年収や学歴についての質問は、やはりNGです。
興味と感心を持ちつつ質問をしていけば、彼も、自分に興味を持ってもらえることに喜びを感じますし、話は盛り上がります。会話のテンポやノリ、笑いや感動(感心)のツボなどが合えば、きっと相性がいい人のはずです。
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