歯列矯正/歯列矯正の種類・方法・金額・注意点

もっと知りたい!話題のマウスピース矯正(2ページ目)

話題のマウスピース矯正について、他治療との併用や新しい治療プランなどをご紹介します。今までワイヤー矯正でしか対応出来なかったケースなどへの対応プランもご提案しています。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド


ワイヤー矯正との併用

マウスピース矯正は、治療完了までの期間が短いですが、大きく歯並びが乱れている場合には、治療対応が難しいケースもあります。セラミック治療+マウスピース矯正という治療の選択肢もありますが、歯を削らずに歯並びを整えたい方には、セラミック治療はオススメ出来ません。

そこでご提案しているのが、ワイヤー矯正+マウスピース矯正という治療プラン。通常であれば2年ほどワイヤーを装着しますが、最初の1年半のみワイヤーを装着し、残りの期間はマウスピースで歯並びを整えます。目立つワイヤーを装着している期間が短いことで虫歯リスクが低くなり、また見た目が気になるという方の心理的なハードルも下がります。少しでもワイヤーの装着期間を減らし、身体や心にかかる負担を少なくすることが出来る治療プランです。

矯正治療の後戻りもケア

昔にワイヤーの矯正治療を行い、年が経つにつれて少しずつ歯並びが戻ってしまったという方はいらっしゃいませんか?きちんとキレイに歯並びを整えても、歯が元に戻ろうとする力が働き、少しずつ歯並びが元に戻ってしまいます。この状態を「後戻り」と呼び、今までは再度ワイヤーを装着して後戻りを治す方法しかありませんでした。

マウスピース矯正なら、短期間でこの後戻りを治すことが出来ます。ワイヤーを装着するのに比べてほとんど目立つことはありませんので、今まで再治療に踏み出せなかった方にも、マウスピース矯正でのケアが広く受け入れられています。

オープンバイトの治療に

オープンバイトとは、かみ合わせや歯の長さなどの問題により、噛んだときに前歯や奥歯がきちんと合わない状態を指します。この場合の治療方法として、今までは顎間ゴム(がっかんごむ)を上下の歯にかけ、歯をひっぱり、挺出(ていしゅつ:ひきだすこと)させていました。ですが上下の歯をゴムでつなぐことで口が開けにくく、見た目を嫌がる方が多くいらっしゃいました。

それに替わるのが、透明な特殊マウスピースとゴムなどの装置を合わせたものです。マウスピースの歯の先端部分に穴を開け、歯とマウスピースの裏側に着けた装置をゴムでつなぐことで歯を挺出させます。それぞれの顎ごとに行うことが出来るので口が開けにくいということもなく、見た目にもほとんど分からない状態で治療を進めることが出来ます。

様々なことが行える、新しいマウスピース矯正治療

素敵な口元を手に入れて

素敵な口元を手に入れて

マウスピース矯正は、歯科治療の中でも新しい治療法です。今まではデメリットが大きかった治療も、マウスピース治療の登場により、より少ない負担で治療を行うことが出来るケースが増えています。ワイヤー矯正に抵抗はあるけれど歯並びを治したいと希望されてる方は、特に大人の方で多くいらっしゃいます。

治療を検討されている方は公式HPなどをチェックし、実績のあるクリニックを選びましょう。カウンセリングなどでドクターとの相性もきちんとチェックし、信頼関係を築いてから治療をスタートされることをお勧めします。より素敵な口元になるために、新しいマウスピース矯正を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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