夏ほど臨時出費が多い季節はない
家計には定期的に出すものと臨時で出すものがあります。公共料金や家賃、携帯電話などは定期的に出す固定出費の代表的なものです。食費や日用品なども、毎月の凸凹はあるでしょうが、定期的にかかるお金の部類です。合計額で考えると毎月それほど変動するわけではありません。
旅行に出かける費用、大型家電の買い換えをする費用、冠婚葬祭の費用などは毎月の固定出費に比べて臨時にやってきて、金額も大きい傾向があります。この臨時出費をどうコントロールするかが家計の重要問題です。
そして、夏ほど臨時出費の多い季節はありません。子どもをスタンプラリーやポケモンセンターやプールに連れて行けば移動費、買い物代、お茶代などあっという間に飛んでいきます。帰省も強烈な大型出費です。遠いほど、家族の人数が多いほど高額の出費になります。地元のお祭りなども地味ながらもお金を使う要素で、軽い気持ちで回るとちょっとした外食予算を使ってしまうこともあります。夏休みで子どもが毎日家にいるためかかる食費や電気代も無視できません。
オトナだけの生活であっても夏の臨時出費はたくさんあります。夏期休暇にどこかに出かけると割増料金になりますし、素敵な部屋ほど高くつきます。コミケのようなイベントに出かけるオトナの人は一度に10万円使うこともあるそうですが、これまた大きな出費です。
いずれにせよ、夏ほど臨時出費に気をつかうべきシーズンはないのです。
臨時出費はずるずる出費になりやすい
臨時出費についてマネープラン的に気をつけるべきポイントは2つあります。1つめは「先に予算確保しておかないと借金づけになる」という点です。臨時出費の多くは高額で、これを毎月の家計から出すことは困難です。ボーナスをしっかり残しておくなど予め予算確保をしておかないと、クレジットカードの分割払いに頼ったりキャッシングやリボ払いに頼ることになります。
カードで買い物をすると、分割払いの手数料として利息がかかったり、キャッシングやリボ払いであれば残債について利息がのってきます。利息を払うということは割高になるということです。
2つめは「ずるずる出費になりがち」という点です。臨時出費はゆるゆると費用が拡大していく傾向があります。特に危険なところは「せっかくだし楽しもう」などの言い訳を自分に許してしまうことで、気がつけば驚くような費用になっていたりします。
どちらも臨時出費の危険性をあらわしていますが、特に後者「ずるずる臨時出費」を避ける方法についてもう少し考えてみたいと思います。